日課のブログ編集で頭がさえて睡眠不足になっている。気分転換に表題の日記を読むことにした。四天王寺境内で開催された秋の古本市でたまたま見つけた832ページの文庫本である。フランス革命の臨場感を味わえるだけでなく、日課で綴っている植民、気候変動についても有益な資料が得られそうだ。[]内は私のコメント。
1791年
1月26日 水曜日 [日記付け初め]
日中気温5度。夕方3度。西の風。
ジャンヴィエ氏と昼食。
[フランス革命記念日は1789年7月14日。著者はC.ギタール。氏名以外は不明。おいおい分かってくるはずだ。]
4月4日 月曜日
気温16度。北の風。最高の天気。
[2日に亡くなった国民議会議員ミラボー伯の盛大な葬儀について長文を綴っている。ミラボーは後にパンテオンと改名された偉人墓地の第一号被葬者となった。]
貴族、聖職者、最高峰院、総括徴税請負人というあらゆる階級制度を打破したのはミラボーである。ミラボーが死んだ4月2日土曜日に、宣誓を拒否したすべてのパリの主任司祭は、市自治体の宣誓拒否司祭とともにパリの聖堂区をを追われた。
6月21日 火曜日
きょうは一年じゅうでいちばん日の長い夏至である。
[傍点(原文)で強調した意味→王家族の逃亡失敗(ヴァレンヌで逮捕、送還)を後日、記入している。]
パリじゅうが悲しみに包まれた。
6月29日 水曜日(聖ペテロ、聖パウロの祝日)
気温28度。南の風。今年いちばんの暑さ。
コソン嬢、セリエ夫妻と昼食。シャンゼリゼへ散歩に行き、デュ・ビュイソン氏に会う。
7月27日 水曜日
気温25度。南の風。堪えがたい暑さ。
[パリ全市民の人口調査が始まった。C.ギタール:町人。60歳、田舎出身、料理女あり、借家住まいと判明。職業はまだ不明だが証拠文書のやりとりが頻繁]
7月31日 日曜日
気温28.5度。今年最高の暑さ。
セリエ夫人と昼食。
8月18日 木曜日
気温23度。晴れ。乾く。
ダゼルと昼食、夕食をともにし、寝る。
[ただ寝るだけではなさそうだ。頻繁に会っているセリエ夫人も2回泊まっているが、こちらは仕事仲間で友人のようだ。]
8月14日 日曜日
気温31度。猛暑。[8月の最高気温]
9月13日 火曜日
気温26度。東と南の風。たいへん熱い。[9月の最高気温]
[ちなみに2023年9月8日 金曜日
パリで今年最高気温36.5度、熱帯夜]