自分史 物怖じしない国際人を育てるヒント集

近現代史に触れつつ自分の生涯を追体験的に語ることによって環境、体験、教育がいかに一個人の自己形成に影響したか跡付ける。

皆既日食/Londrina で幼時に体験

2024-04-07 | 体験>知識

 皆既日食   Londrina  1947.5.20
4月6日の朝日夕刊に、「北米縦断  皆既日食フィーバー」と題する記事が掲載された。8日昼前からメキシコとテキサス~ニューヨークの各州で観測されるとNASAが発表した。大勢の人の移動に伴う混乱が懸念されている。
記事を見て幼い時の記憶がよみがえり、古い写真をひっぱり出した。その裏に父の筆跡で地名と日付が書かれていた。私が日食を観たのは8歳の時だということが判った。

ブラジルでも観測フィーヴァーがあった。ニュースの入らない田舎生活の私でも日食があることを知っていた。「南方」の空の高い所で日が欠けていき、夜のように暗くなった。明るくなりはじめると雄鶏があちこちで時を告げていた。

今回の下調べで私は自分の不安定だったLondrinaに関する
位置・方向感覚をいくらか正常化することができた。私は8歳の時ウチの地所にいた。ほかの所ではなく・・・。これまで確認できなかった居所がわかったことが一つ。
二つ目はこれまで太陽が南方を通過するという錯覚に悩んでいたが、今回写真を見て浮遊感が薄らいだ。
Londrina は南回帰線上にある。太陽が赤道の真上を通過し、Londrina からみて北方の東(右)から太陽が昇る。論理的にはわかる。今回写真がそれを視覚的に納得させてくれた。
ただ方角は地形上に足で立って目で見てはじめて完全に自分と一体化する。それまで、わたしの幼児の錯覚は完全には修正できない。
錯覚の原因は来日にある。日本では太陽は南方を移動する。



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