風のささやき 俳句のblog

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美しさ胸貫けば高鳴りてこの世の讃え歌に響かす【短歌】

2020年08月12日 | 短歌

雲の合間から
一筋の光が差し込むように
美しいものに胸が貫かれる時があります

必ずしも特別な瞬間ではなくて
青い空を眺めたとき
夕暮れの赤い色に染められたとき
震える心は歌い出そうとします

けれどそれも束の間のこと
すぐにいつものどんよりとしたものが
心を覆って歌も隠れてしまいます

天からの贈り物のような
そんな美しさを心に抱きながら
自分らしく歌えればどんなに良いか

今日もその道筋はわからず
鬱蒼とした心に閉ざされています



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