風のささやき 俳句のblog

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惜しむ手のあまた抜けては散る桜 【季語:桜】

2016年04月03日 | 俳句:春 植物

お昼時に桜並木を一人歩きました

降り注ぐ陽射しも
桜色に柔らかく染まり
桜のトンネルをくぐる風が
僕の髪を揺らしながら
通り過ぎてゆきました

そんな風に散り落ちる花に
前を歩く人が手を差し出しました
散る花を惜しんでのことでしょう

そうして子供たちも一緒に
花をつかもうと真似をしました

けれど差し出された手を
気にとめることもなく花は
地面に落ちてゆきました



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