新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
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「雨月荘殺人事件」公判調書ミステリー

2007-06-11 19:34:04 | 読書
蔵書であるが読んだ事のない本シリーズ「秘文字」に続いては、「雨月荘殺人事件」です。和久峻三著 中央公論社です。

実際の弁護士でもある和久峻三が、実務の傍ら推理小説作家として活躍され、本書は昭和63年に発行され大きな話題となったものです。また特異な製本形態となっており、広く出版界にも話題となったもの。

実際の公判調書ファイルと全く同じ様に作られており、主な書類は
①起訴状
②公判調書
③証拠等関係調書
④実況見分調書
⑤証人尋問調書
⑥逮捕状
⑦弁解録取書
⑧拘留尋問調書
⑨供述調書
⑩解剖結果報告書
⑪続いて裁判の速記録
⑫論告要旨
⑬弁論要旨
⑭判決

本書は退官した裁判長が、市民セミナーの講師として本書をテキストとして使用する形になってます。われわれ一般市民が、本書を手にしても、理解は出来ず、別冊のセミナー議事録とともに読んでいくことになります。
各書類は本物と全く同様に作ってあり、手書きの部分はそれぞれ手書きで書き込んであります。現場写真も添付され、解剖報告書も図が添付されてます。
こんな本ですからまとめて1ヶ月は時間が必要と思い、いまだ読んでおりません。

私が好きな小説のジャンルの中で、最初に意識をし始めたのが、裁判物です。そして、ペリー・メイスンシリーズです。縦長の早川ミステリーをご存知ですか。百数十冊のペリー・メイスンが発行されてますが、書店で購入できない本を早川の本社まで探しに行った事がありました。ですから、アメリカの裁判制度のほうが詳しい気がします。映画では、賠償事件や軍事法廷などの映画が結構あり、ほとんど持っております。
日本でも裁判制度が変わるようです。それまでには読了したいと考えています。
コメント
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