boston acousticsで聴いた今日の一枚
今日、4月7日は一昨年末に惜しくもこの世を去ったFREDDIE HUBBARD(tp)の誕生日。
生きていれば、72歳。
丁度、車で出掛けたので、リーダー作ではないが、ハバードの好演が評判のこの人気作を聴いた。
PERSONNELは、
FREDDIE HUBBARD (tp) JIM HALL (g) BILL EVANS (p) PERCY HEATH(b) PHILLY JOE JONES (ds)
録音は1962年7月16,17日、NY エンジニアはT・Nola
当初、このセッションにはA・ファーマーが予定されていたそうですが、当時、若手No.1の呼び声が高かったハバードが起用され、演奏スタイルの違いから戸惑いながらも、先輩達に励まされ、そのフレッシュなプレイが適度の緊張感を生み、結果的ですが、大正解だったようです。
ファーマーの代わりに、バード、ミッチェル、モーガン達ではなく、ハバードの持つSomething Newに賭けた、プロデューサー、O・キープニュースの慧眼と言っていいだろう。
ただ、人気作にもかかわらず、あまりにハバードのtpの存在感が強いせいなのか、リーダーのエヴァンスの代表作として、取り上げられる事は少なく、むしろ、時として、ハバードのベスト・ブレイ盤として挙げられている。
でも、それは、間違ってはいないけれど、正しいとは言えない。何故ならば、エヴァンスは‘WALTZ FOR DEBBY'で代表されるリリシズム、ロマンティシズムだけが魅力ではなく、また、ハバードにしても、このセッションで聴かれる内省的なプレイが彼の魅力の全てではありません。
まぁ、それはそれとして、本作の最大の聴き所は、タイトル通り、5人のメンバー、全員のリラックスした中にも溢れるスピード感、緊張感ではないでしょうか。そして、何よりもスインギーで、全員がノッテます。
TOPの‘You and the Night and the Music’が本作の全てを表しています。そして、車の中では、タイトル曲のルーズさ、緩さが何とも言えない心地良さを醸し出していますね。
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