偶には日頃、聴かないカートリッジでもと、PICKERING 625E2を装着すると、以前は出ていなかったハムが出た。チェックすると、他のカートリッジやもう一台のプレイヤーでは出なく、また、システムのアース取りに問題もなく狐につままれた感じです。カートリッジ✙リード線✙シェル辺りの接点不良としか考えられず、入念にクリーニングをして再セットを。
またブ~ンと、普段使っていないのでこのまましばらく放置しても不都合はないけれど、他に方策が浮かばなくスッキリしない。
やっぱり、取説は残してて置くものですね、ちゃんと対処の方法が書いてありました。
「グランド・ループ・ハム」と呼ばれるもので、⊖端子(青)にある帯金を外せば、ハムは消えると記述されている。早速、精密機械用ドライバーを差し込み取り外しました。
画像はリード線接続シールが一緒に剥がれて見苦しくなりました。
見易いように他のMM型カートリッジを例に。青の線が繋がっている端子の根元にある金属片です。
引き抜いたアース帯金です。ハムが消えました。こんな裏技?、今まで知りませんでした。え、皆、知っている!って、失礼しました。
やれやれと思ったのも束の間、明るく元気ある音は同じでもちょっと雑な感じが否定できず、もう一度初めから、セッティングをやり直しました。
ブラシは使わず、リード線はオーディオ・ファイルの純銀タイプ、針圧は1.1g、インサイドフォース・キャンセラーは1.0gで決まり。シェルはテクニカの定番モデルです。
自己満足、自画自賛ですが、予想外に良い音になりました。常用のオルトフォンVMS20EmkⅡやSHURE95HEよりいいかも。
先回のHIFIKINGのIECコネクターと今回のオーディオ・ファイルの純銀リード線との相乗効果が表れたのでしょう。カートリッジの出力に差がありますが、プリのヴォリュームの目盛りはいつもだいたい9時少し前ですが、この625E2では8時半強で充分です。小さ目の音でも芯があり、屈託のないアメリカン・サウンドはなかなか魅力がありますよ。
アナログはCDに比べ面倒な所がありますが、ちょっと手間暇掛けて相性を探し出すと、いい結果が得られます。
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