TIME IS RIGHT / WOODY SHAW QUINTET LIVE IN EUROPE (RED VPA 168)
1983年6月1日にイタリアのボローニアでライブ録音された一枚、レーベルが伊・REDのためか、あまり聴かれていないけれどなかなかの好盤。
取り立てて、新しい試みやキャッチーな演奏もなく、極、オーソドックスな演奏ですが、そごがイイんです。スタジオ録音のように製作コンセプトや演奏時間等の制約を受けず、伸び伸びと自分達のジャズを演り、このグループの良さが無垢の状態で記録されている。また、収録曲が以前の作品とダブらないように選曲されている所もイイ。
一部から、ショーは何を聴いても同じ、と揶揄されていますが、少なくとも本作にはそうした先入観は不必要です。
TOPの`FROM MOMENT TO MOMENT’はショーのオリジナルとクレジットされていますが、ハバードの`FIRST LIGHT’に入っている`MOMENT TO MOMENT’と同曲で、正しくはH・マンシーニ作です。
一番の聴きものはラストのC・フィッシャーのオリジナル`WE'LL BE TOGETHER AGAIN’、ラブリーのメロデの後、いつになくスケールが大きく、表現力豊かなソロにショーの本領が浮き上がってくる。
pはやや細身ですが、tp、tbは太目に録られた全体のサウンド・クオリティは良好です。
話は変わりますが、
相手の「つき」と言う「魔物」と戦った松山の悔し涙。
一番ホール、J・トーマスの想定外のドタバタに気を取られず、短いバーディ・パットを入れていたならば、・・・・・・・・
また、トーマスの「ころり」というラッキーも・・・・・・・・
「たられば」を言ったらキリがないけれど、世界は知っている、四日間、最高のプレイをしたのは「誰」かを。
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