マスターが取り出してきたレコード。
どうも、数年前?にイタリアのPHILOLOGYというレーベルからリリースされた二枚組。
初めて見るカヴァです。タイトルから察すると、これが事実上、ERMのスタートですね。
G・GRUNTZ(p)が入ったオリジナル・メンバーで、1968年6月6日、旧ユーゴスラビアのリュブリャナ、10月6日、イタリアのボローニャでのライブもの。
音質は一枚目はまあOKですが、2枚目はちょっとしんどいかな?(逆かもしれません。失念しました)
どちらも聴衆の反応が凄い!いかにこのグループの演奏が素晴らしかったを物語っている。
公式の第一弾、Pathe盤の録音は11月14,15日、パリです。
ERMの作品歴が載っていて、リアルタイムでリリースされた公式5枚の他、この‘THE BIRTH OF THE ERM 'とJOKERの‘WOODS NOTES’、計7枚と。
で、JOKERの‘WOODS NOTES’は記憶にないので帰宅して手持ちのアルバムを確認したところ、‘FREEDOM JAZZ DANCE’(MOON)と同一でした。
こちらも1969年、オリジナル・メンバーによるローマでのライブ録音です。
なお、MOON盤のほうがリリース(1990年)が早い。
60年代末から70年代にかけ、ジャズを取り巻く音楽環境は大きく変化しました。
その変化に対応できたミュージシャンもいれば、頑なに自分のそれまでのスタイルを貫こうとしたミュージシャンもいたでしょう。どちらが正しくて、どちらが間違っているか、そんな答などありません。敢えて言うならば、どちらも間違っていない。
ただ、50年代末から不遇の約10年間を臥薪嘗胆の思いで過ごし、、EMRを結成して当時のジャズ・シーンを席巻したWOODSの選択(優秀なバップお兄ちゃんから脱皮)は正しかった、と思います。
1969年6月19日に"Montreux Jazz Festival"でのステージをライブ録音(MGM)した後、WOODSは NYに舞い戻り7月、4日間に亘りVERVEに豪華なメンバーをバックにオーケスト作品をレコーディングしている。
全12曲、ほとんどが3分前後のショート・トラックばかり。
わざわざ、T・ジョーンズ、J・クリーブランド、H・ハンコック、R・ディビス、G・テイト等々、一流所を集めた割に・・・・・・・
財力豊かなVERVEのなせる技でしょうか、不可解な一枚です。
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