先日、知人宅に寄った時、帰り際に「そう言えば、大学時代、京都にいたよね。京都は好き?」と。
唐突なので「嫌いな人はいないでしょうね」と答えると、「これ、おもしろいよ。笑ちゃったよ」とにこにこしながら一冊の本をとりだした。
読み終わったので、「どうぞ」と。
ま、スゲェー、キャッチ・コピーですね。最近の傾向では、中身とキャツチ・コピーは比例しないケースが多いので、知人には悪いけど、あまり期待せず・・・・・・
ここに書かれている内容は、他でもよくある一種の地区差別を通じて、舞台を「京都」に置き換えたに過ぎないです。気を引く「洛中」、「洛外」をキー・ワードにして展開するも、それほど深層を衝いた内容ではなく、この程度の事例なら、歴史関連の章も含め概ね常識、想像の範疇に収まるのでは。
むしろ、洛外者が洛中者から受けた「侮り」は、味わった者しか解らないかもしれないが、その執拗な表現に辟易する。ひょっとして、他の「洛外者」は一緒に見られ、傍迷惑なのではないか。
そもそも、著者は越えてはいけない一線を、十分心得えている。
それなのに、この本が、異例のヒット作との評判?で、何々賞受賞とは・・・・・・・・
いやはや「京都ブランド」強し!です。
それはそれとして、「質(たち)が良いとは言えない」一冊ですね(笑)。
僭越ながら百歩譲ったとしても、度を越したコンプレックから何が生まれるのでしょうか?
名指しで「洛中者」をチクれる立場になった自己顕示欲が透けて見える。
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