jazz and freedom and avenger

勝手気ままな戯事日記 暇つぶしに・・・・

LEAPIN' AND LOPIN' ・・・・・・・ SONNY CLARK

2020-03-04 | ジャズ・p

 

CDの音の調子が頗る良く、何かと騒がしい時世、外出を控え部屋に籠る時間が増えました。

泣く子も黙る人気盤”COOL STRUTTIN'"の陰に隠れスポットライトを浴びることがないリーダー・ラスト作(1961.11.13)を。

まるで一年あまり後を暗示するような苦悩を滲ませるクラーク。

メンツは一枚も二枚も格下だが、ジャズ・スピリットは人気盤に一歩も引いていない。それどころか、指捌きは本作の方が闊達に聴こえる。

収録された曲も良く、50年代のハード・バップとは違う60年代のスピード感あるノリも良いのに何故か人口に膾炙することはありません。

原因はA-2の”Deep In A Dream”ではないかな?どうして1曲だけI・ケベック(ts)を入れたカルテットにしたのだろう。内容は決して悪くないけれど、A-2のポジションではなく、例えばBー2の”Voodoo”と入れ替えた方が全体の流れが堰き止められずスムーズになったのではないか。「ワケあり」だったのだろうけど少なからず違和感を覚え、印象も随分変わります。

それはそれとして塩辛さ200%、ドスが利いたラウズのts、線は細いがきれいな音色のタレンタインのtp、シングル・トーンでチャーミングなメロディーラインを次々に弾き出すクラーク、”Melody For C”なんか最高ですね。これ以上何を求めると言うのだろうか。

愛聴盤の一枚ですが、不思議なことにオリジナルと一度も出会ったことがなく、CDの他に国内盤LPを2枚で我慢(笑)。一枚は音が良いと評判のキング盤と思っていましたが、2枚とも発売時期違いの東芝盤でした。

CDとLP(音の良い方)の聴き比べを。CDはRVG仕様ですが、LPはその仕様ではなく、カートリッジは今、一番気に入っているSHURE95HEを使用。

音の質は全く異なり、CDはタイトでウォーレンのbは質感、量感共に優れ、LPはフォーカスがやや甘いけどMM型らしく音に厚みが出て、タレンタインのtpはこちらの方に分が有ります。総合点では5.5:4.5でCDですね。ま、オリジナル盤との比較ではないので、あまり意味ないです。

1963年1月、ヤクが原因で急逝。享年31。



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