jazz and freedom and avenger

勝手気ままな戯事日記 暇つぶしに・・・・

RED IN BLUESVILLE / RED GARLAND

2017-10-15 | ジャズ・p

 

 

 

深い眠りから不意に呼び起こされたDL-102は初め機嫌が悪かったが、徐々に直ってきた。

 

好きなカヴァの一枚。

ガーランドには、BNでお馴染みのR・マイルスがデザインした'GROOVY’という秀逸なカヴァがあります。

一方、本作はエズモンド・エドワーズが担当。エドワーズはフォトグラファー、プロデューサー、そしてレコーディング・エンジニァとして多くの名作に携わっている。

一例(フォト)では、W・ヤングの'FOR LADY’、コルトレーンの'COLTRANE’(Prestige)、ドーハムの'QUIET KENNY’、マイルスの'WORKIN´’他・・・・・・等々。

青のモノトーン摺りはBNぽいけど、この妙なひねりを入れないストレートな表現が何ともノスタルジックでGooです。

 

針を降ろすといきなり威勢のいいジャブが飛び出してくる。さすが元プロ・ボクサー、もうガーランドの独壇場という感じです 。S・ジョーンズのbがゴリゴリと追い、A・テイラーのブラシが奥目ながら小気味よくリアルに響く。

2曲目、ゆったりとしたテンポの'See See Rider’でいつものガーランド・ワールドが広がります。これだね。

DL-102はMC型カートリッジですが出力が3mVと高く、MMポジションにダイレクト接続がOK、インピーダンスが240Ωと変則ですが特別問題ありません。

再生周波数は50Hz~10kHzと高域がストンと落ち、常用しているA・テクニカのモノ・カートリッジが20kHzまで伸び、やや華やかなトーン・キャラに対し、「質実剛健」と言えそうですね。遠近法を使った絵画を観ているような「奥行き感」がしっかり出てくるので50年代のジャズLP(モノラル)にピッタリかも。

オーディオ的デリカシーさを求める場合、増幅が少ないライン・トランスを一段入れるとぐっと良くなる、という街の噂もあります。ただ適したモデルは少ないようです。

 

全編を通し、張りのあるガーランドのp、ジョーンズの骨太のb、ツボを心得たテイラーのブラシ・ワーク、ありふれた常套句しか思い浮かばいけれど、余計な講釈を垂れるまでもありません。うぅ~ん、演奏もDL-102も上等だねぇ~

 

 

 

 

1959年4月17日、ゲルダー・スタジオで録音。自信に満ちたプレイを聴かせる。



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2 コメント

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Unknown (ルネ)
2017-10-21 10:31:04
アパートの前に連なる階段の手摺が如何にもアメリカらしい風景で、ネクタイにスーツを着たガーランドもアメリカン・トラッドのお洒落な着こなしで、見事なワンショットです。 音楽も最高だし、いいレコードですね。
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Unknown (dodge(bs))
2017-10-21 18:03:35
ガーランドには他に有名盤、人気盤があり、本作はあまり表に出てきませんが、カヴァ、内容を含めた総合点はそれらに何ら引けを取らないですね。
アメリカの佳き時代を彷彿させるカヴァ、見飽きません。
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