外国人が島の土地に狙いをつけて買おうとしている。
自衛隊基地から3キロほどしか離れていない土地もある。
見解を求められた時の要人の回答は、「ぜひ勉強させて、一つの考え方をまとめてみたい」だった。
その人にとって、勉強は「させる」ものだった。
自分では考えず、キョロキョロして誰にも気に入られるような答えをこねあげる、それが勉強だった。
勉強の成果が、その後どうなったか、そんなことはすっかり忘れて、その人は鳴りを潜めた。
やるべきことの中に、それが入っていたかどうかは、誰にもわからない。
人間とは、忘れることを覚えこみ身に着けた動物である。