・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

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割に合わない

2011年09月27日 | つぶやきの壺焼

割に合う、合わないと人は言う。
カナ文字で言うと、コストパフォーマンスというあれか。
だが、ぴったりそのものでもない。割りは割りだから。
コストと言えば持ち出し、それに比べて得られるものを考えてみるとという、あれはあれなのだ。

言い換えはたいがいどこか違うもの。それで解かった気にさせ、解かった気になる。解かり合うというのは互いに解かったと言ってあげるだけのことか。

割りに合うと言わず、割のいいと言うこともある。割のいい仕事とはどういうのだろう。
その場合は、持ち出しよりも得られるものに考慮の重心が寄っているように思う。

割りと言うのは、寄席に出た芸人がもらう出演料のことだそうである。観客の数によって金額が変わる。だから割りなのだ。
売り上げの利益配分なら、割りでなく売りではないかなどと言いたがる人も出てくる。だが、定着してしまっている言葉に難癖をつけるほど割りの合わないことはない。
そこでわいわい言っても、得られるものは質量ゼロに近い。

割のよい仕事だけがよい仕事か、そうでもない。
よい仕事とは、している人が質量を感じられる仕事なのだ。