電車内でも、道のすれ違いにでも、品格、風格という言葉を思い出すような人に出会うと幸せな気分になる。
逆の場合は、今日はツイてないなと階段の上がり降りにも気を遣う。
いま横綱と大関以下の関取とでは、まさに格の隔たりが大きい。
ろくでもないことが発覚して土俵を去った人は別にして、格のつく字を並べてみると、品格、風格、変格、本格とそれぞれの力士に当てはまるような感じがする。
土俵上で風格の見られるのは横綱ただひとり。
両国でなら、たとえ一人でも見られるからよいが、永田町に出たり入ったりしている人たちに、風格をそなえた人がいるだろうか。
これはツイてないどころの話ではない。