近頃のドラマの組み立ては、わざわざ不可解にしたものが多い。
すんなりわかっては面白くないという算段なのだろう。
難解はまあよいにしても、最後までわからずじまいは、なんとも後味が悪い。
すぐわかるものよりもっと悪い。
ラストシーンの先がどうなるのかは視聴者次第でもよいのだが、何を見せたかったのか、何を考えさせたかったのかさえ、わからないのがある。
ジャンプカットという編集技法がある。場面の連続性を無視して、カットを繋ぎ合わせることらしいのだが、それを使ってみたいから作ったのかと思うようなのもある。
画面が美しければ意味は不可解でもよいが、つまらない観光写真にヘボ台詞意味不可解では、またはずれかとがっかりする。
はずれのほうが多いのは、クジの世界だけではなさそうである。
ほかに諦めることはたくさんあるので、ドラマぐらいは諦めないで済むようにしてほしい。
安くない視聴料を払っているのだから。