・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

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名前という新しい食べもの

2013年11月14日 | つぶやきの壺焼

霜降りと呼ばれて霜降りではない、苦肉の策の見本のような、脂肪注入食肉があります。

クルマと呼ばれてクルマでなかったエビが騒動を起こしました。

霜降りが、さほど騒がれず、クルマがわいわいやられたのには、違いがあるからでしょう。
もちろんミートとシーフードの違いではありません。
新しい霜降りには、そう呼ばせるための加工に工夫がこめられています。
クルマのほうは、剥いてしまえばわからないダロウと思っただけで、工夫のあとが見られません。

名前は、代替わりだと言ってしまえば、モノが違ってもよいではないかという見方もできます。
役者、芸人の世界では、名前だけ引き継がれることがあたり前になっていますが、何代目という呼び方で違いはわかります。

霜降りやクルマも、何代目と呼べば、違うではないかと叱られずに済むでしょう。
いちばんまずかったのは、こっそりやったことだったようです。
人力車が自動車に変わっても、これはクルマではないと言い張る人はいませんでした。

せめて名前にひと工夫あればよかったかとも思います。
「新しいクルマが誕生しました、みなさん名前を考えてください」とやれば、宣伝も、知らないとは言わせないためのキャンペーンも、ついでにできてしまいます。

お召し上がりのグルメさんの多くは、味よりも名前を食べていらっしゃるようなので。

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