・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

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使って見せてこそプロの技

2013年11月20日 | つぶやきの壺焼

今場所はもう一人の横綱も心体が復調して、早技も見られるようになりました。

剣の道では、名のついた技の話がよく書かれます。
体操でも、新しい技に、それを使った選手の名がつけられることもあります。
シンシンコーホー4回ヒネリなどと、見てもわからないような新しい技が披露されることがありますが、相撲にはそれがありません。


相撲には、一番ごとに極まり手を発表するしきたりがあるので、見たこともないような手で勝っても、前から決まっている技名に当てはめなければなりません。
技に名をつけなければ秘技も生まれないでしょう。

数ある極まり手の中には、滅多に使われない秘技めいたものもあるかもしれません。
「呼び戻し」という、手前でなく向こうに引くという、真似のしにくい力わざは、何年かに一度しか見られません。

秘技のようなものを引っ張り出して、やって見せてこそ名人級と言えそうな気がします。

審判部の親方たちが、名前を忘れているような手を、ひと場所に一度ずつでも、横綱、大関がこぞって見せてくれたら、大入り満員の日が増えると思うのですが、早く「前に前に」を卒業させて、技を見せられる工夫を、親方さん方に望みたいところです。

負けないだけの相撲は面白くありません。

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