・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

気が向いたときに、覗いてご覧ください。
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甘いものと甘いこと

2013年11月28日 | つぶやきの壺焼

どら焼きの味は店ごとに違います。
違いどころが皮と餡のそれぞれにある、それが単純明快な羊羹よりも親しみの持てる菓子の要素になっています。
ものの考え方、感じ方にも、羊羹型とどら焼き型がありそうです。

菓子でもほしいときには、「甘いものを食べたい」と言います。
この欲求表現だけは、「甘い」ことへの望みを口にしても恥ずかしくありません。
しかし、ほかのことに「甘」がつくと、どこかに嫌らしさを感じます。「甘い考え」「甘えていたい」「甘いことがしたい」「甘い思いにひたりたい」「甘えがある」「甘えがそうさせる」


ベテランのキャビンアテンダントの話がどこかで伝えられていました。
1stクラスの日本人客は、できないこと、難しいことを、口に出さずに要求するというのです。
一般より高い料金への甘えの表れなのでしょう。


提供にこそ価値のあるボランティアも、受益側が要求するとなれば、それは甘えでしかありません。
アンパンマンの図柄を、作者のやなせ氏に、自治体が無報酬で利用させてほしいと頼み込んでいたという話もあります。
公共のためという理由で、平気で無償提供を求めるのも、ボランティアという言葉への甘えからです。
毎日の仕事が公共のためであるところでは、公共という空気感に甘えを誘う何かがあるのかもしれません。

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