ウソメニュ、天皇に直訴、アイドルをモルタル漬けなど、外れた行為は、頭を使わずになんでも楽に間に合わせようとした結果の現象です。
とんでもないことが創造であるかのような思い込みと、チェック機能の働かない脳みそがそうさせるのです。
その脳みそは、出力を見る眼の神経が途切れて、結果を意識できなくなっています。
そこには、とにかくモノか自分かを、売りたい買ってもらいたいというだけの思いしかありません。
人間の頭には、何がしかの異常部分がありますが、ほとんどの人はその働きを抑制できています。常軌を逸する行為は、頭脳の働きの異常部分の割合が増えると頻発します。
直訴、モルタル事件は、個別の突発現象ですが、ウソメニュは、同じような仕事をしている人がひとしく脱線していて、やや性格が異なります。
これはもう、脱線とはいえません。
街を走っていた電車の軌道が取り払われたように、軌道がなくなってしまっているのです。
このままでは、無軌道暴走がいつどこで起きるかわかりません。
日本人は、かけられている集団催眠から脱し、軌道を作り直して、常軌に戻らなければなりません。
軌道修復の第一歩は、カイシャと名のつく団体が何を目指し、どう動いているかを、正社員と認められている人が、よく確かめるところから踏み出すことになります。
カイシャにいるうちは上の目だけを気にして動き回り、そのあとは居酒屋で上の悪口を言い合って帰って寝る、その繰り返しでは軌道修復などできません。
花園のイメージより先に、自分が乗らなければならない軌道のイメージを、まず頭に描いてみましょう。