・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

気が向いたときに、覗いてご覧ください。
何が見えるかは、覗く方々のお眼め次第です。

本人確認という奇妙な関門

2015年01月11日 | つぶやきの壺焼

選挙グッズに「本人タスキ」というものがあるそうです。
街頭に立って、「私はXXです」と通る人にわかるようにしたいとき、決められた期間以外は候補者の名前の入った道具は使えないという規則があって、名前を書けないので、これが私です、とりあえず顔だけ覚えてくださいと、肩にかけるのだそうです。
タスキだけでは目立たないので、旗まで作って立っていると、昔ばなしのヴィジュアル化のようで、滑稽でもあります。

昔は、相手の目の前で名乗りをあげればその本人と認められました。
偽者、影武者でも、相手が勝手に見誤るので、名乗ることまではしなかったでしょう。

近ごろは、電話をかけると、すぐに本人かどうか聞いてきます。
通話録音の予告で、本人であることを確かめるためなどという理由にも使われます。

本人かどうか聞くだけでなく、「いまかけていらっしゃるお電話番号は何をご覧になってお知りになりましたか」という質問が、話の途中で出てきて、何をたずねているのかわからず、「お電話番号とはなんなの」と聞き返したので、ますます話がややこしくなったことがあります。
本人確認のためという理由で、話に入る前に電話番号を聞かれることにも慣れましたが、「お電話番号」というのでこちらの番号かと思い、「固定電話が不通になった連絡なので孫のケータイからかけている」というと「いいえ、このお電話の番号です」と、またまたわからなくなります。
自分の会社の電話番号に「お」をつけているのかとようやく気づき、「そっちのサポートで聞いた番号だよ」でその話はやっと区切りがつき、肝心なこちらの要求を告げるのはその後のこと、何を頼むのかさえ忘れてしまうほどでした。
「開通したら知らせてほしい」といったら、「こちらからお電話をいただきたいということでしょうか」とくるのです。
「いただきたいではなく、そちらからかけてほしいということだよ」と言ったのですが、言いなおしたのがわかったのかわからないのか、「はいわかりました」という返事だけはもらいました。

そのあとCATV回線制御電源の停電が理由とわかったのですが、「開通したら知らせてほしい」~~~「はいわかりました」のやりとりはまったく無効、「通じました」の「お」電話はついに来ませんでした。

本人確認というのは、実に面倒な、合理性と非効率性が肩を並べて走っているような、おかしな手続きだといつも思います。

にほんブログ村

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする