大地震での救急隊の活躍を主題にしたTVドラマがありました。
建物の下に閉じ込められて、全く怪我がないのに、そのまま時間が経って火災で焼死した人、火災現場から脱出できず、呼吸のできなくなった被災者に、自分のマスクを付けさせ、落命寸前になった救急隊員、どれも悲しい話です。
見ていて思ったのは、必ず予想されるそれらの場面に、無機材で立ち向かわなければならない隊員のご苦労に、装備の改革が考えられていないのだろうかということです。
いまの時代、作ろうと思って作れないものは、ほとんどなくなりました。
救急隊は、救助対象者用の酸素供給マスク、小型電鋸、小型ジャッキぐらいは持って出たほうがよいのではないでしょうか。
マスクは短時間有効であればよいでしょう。
工具も、手ではできないことを何とかする程度のものでもよいでしょう。
完璧を狙えばきりがありません。
用具の能力不足を責められるのを怖れていては、何も持つことはできません。
できないことを検討し続けても、ものごとはよい状態にはなっていきません。
できる限り精いっぱいのことを、いますぐに準備しておく、それも救急活動のうちでしょう。
綱渡りよりも、もっと実際的な訓練項目もあるのではないかと思います。
いかがでしょうか。