「はじめにことばありき」という聖書の一節があります。
これを、「万物は言葉によって成り、言葉によらずに成ったものはひとつもなかった」とし、「言葉がなければ、人にはそれが見えない」と意味づける人もいます。
言葉の意味は、それぞれの人が考えたいように組み立てられますから、これも一理、あれも一理で、適用範囲の示された定義でなければ、どんなふうにも読み取ることができるヤバいものです。
いちばん始末の悪いのは、言ってしまえば勝ちという、自分の言ったことは何が何でも最後まで正しいとする偏頗の言です。
世の中「はじめにこころありき」でありたいものです。