南無煩悩大菩薩

今日是好日也

芸商。

2007-10-27 | つれづれの風景。

かって、北斎や蘆雪画伯も絵の題材にした「大原女」という女性達がいた。

京都は大原の女と書いて「おはらめ」と呼ぶ。

彼女達は、頭に花等を乗せて古都を売り歩いた。

お得意先の家の様は、よく覚えていて、「今日は先代はんのご命日どすなぁ」という具合で、重宝されつつ商いをしたのである。

そんな、大原女の歩いた京の街で、江戸時代のまちかど芸能を見た。商人たちが創出した販売促進方法が、芸の域まで達しているのである。

「南京玉すだれ」しかり。

気持のいい購買を促すために、芸というサービスに磨きをかける。
「あきんど」は、知恵を働かせ、努力の芸をもって、売りものに命を吹き込むのだ。

商売は、簡単に出来るものではないのである。


・・・

で。何してはりますの?

へ。大原女よろしゅう、おつむに茶瓶乗せてます。
これがほんまの、禿茶瓶。

芸がおまへんなぁ。
で。何売ってますの?

へ。油でおます。

・・・。


私は、商売が上手くないのかもしれない。

コメント (2)
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