秋風に吹き抜けられてやなぎがゆれるがまもゆれる。
気象用語では、暖かい空気と寒い空気がぶつかるところを前線という。
前線は眼に見えないから、そこにあるともないともはいえないが、前線のあるところは不安定で雨雲を呼ぶ。
見えないものを頼りに思惑をめぐらすことを、予報という。
気象予報士は天気について、気性予報は、気分について。
冷たい空気と暖かい空気の前線を読む。
なんでもないようなことが、同じに思えたりする。
立ち上がる蒲と、垂れ下がる柳が互いにあき風を受けている。
私の予報は精度何パーセントくらいだろうか。