それ自体は、良いことでも悪いことでもなく、単にそれでしかないが、人はそれに何らかの意味を見出してしまいたい生き物である。
こと商売に関して言えば、時と場合と状況や、計画、行動、検討、実施において、それぞれにおこる、「それ」は、そこにあるフローや使い方、いわゆるその機会によって良いことや悪いこととしての、意味や価値を産みだす要因となる。
根本的な錯誤に陥らない為に大事なことは、単に「それ」であるものに、「良い」という評価を下したときには「悪い」とはどういうことか、「悪い」評価を下したときに、「良い」とはどういうことかと、自分の思いを「懐疑的」に見てみることだ。
やはりそれは単にそれである。と言う結論が導き出されることもきっと多いのではないだろうか。
忽然と現れた鳥の群れに驚かされた時、それを不吉な前兆とみるか、吉兆あめあられと見るかは、個人の自由であるが、それ自体は、単にそれでしかない。
鳥もそりゃとびまっしゃろボヨヨーン。である。
良いことも悪いことも、チャンスもピンチもそうそう満ち満ちているものではない。コツコツとやることで右往左往しなくてもよい「それ」が、わりあい人生なんだと思えるようになってきた。
歳は食ってみるものである。