南無煩悩大菩薩

今日是好日也

無の効用。

2010-02-09 | つれづれの風景。

昔の城の蔵である。

蔵とは穀物や軍需物資などを貯蔵する処。

立派な柱や垂木でしっかりと美しく造られている。

今は何もない、がらんどう。

しかし一番大事なのは、外見や柱の立派さではない。

それらによって造られたこの何も無い、無の空間こそが、蔵の蔵たる存在理由である。

無ければ無いほどに、価値がある。



「なんにもないじゃない」

いやいや、見学の若君姫君よ。それこそが素晴らしいのですよ。
コメント
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