熊野古道、世界遺産の旅 その6
7月30日(土曜日)
ただただ、この経営者の苦労を感じながら、ホテル浦島を後にします。
バスはいよいよ秘境中の秘境を勝浦から高野山まで縦断してゆくのです。 なんといっても熊野川が印象的。瀞峡下りをしているはずの熊野川ですが、その流れは、見るだけでもものすごく魅力的です。
ペンタックスK20D、ペンタックス35mm limited
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ペンタックスK20D、ペンタックス35mm limited
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河に沿う熊野古道が点々とあります。お金持ちは船で下り、庶民は歩いて熊野を目指したのです。
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河の途中の島に熊野本宮大社がありました。洪水で2/3が流されたので、山のうえに移築したのです。その島の入口にある日本一の大鳥居。
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移築した熊野本宮大社には階段を上がらなければなりません。
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神社の入口のお店で、ここだけで売っているという<もうで餅>を食べました。おいしい、推薦です。
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こちらは、白木作りです。神社はもともと白木作りで、朱塗りにしたのは後の時代であると出雲大社の説明員の方が言っていたのを思い出します。
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島から移した古い建物が、信仰のものすごい力を感じさせます。
ペンタックスK20D、ペンタックス100mm macro
この熊野地域の神社のシンボルがヤタカラス。三本足のカラスです。日本サッカーのシンボルとして有名になりました。我々、韓流ドラマ派からいわせれば、朱蒙大将(紀元前、高句麗を建国した)の掲げる、高句麗のシンボルが三足カラスなのです。どう見ても、朱蒙大将の方が先でしょう。日本の熊野のヤタカラスは朝鮮から流れてきたのでしょう。神武天皇は紀元前700年ですから、数字上は朱蒙より前ですが、どうも、この神武天皇の神話はリアリティーがない。
この3本足の意味は諸説あるのですが、<中国では古代より奇数は陽を表すと考えられており、中国神話で太陽に棲むといわれる三足烏は太陽の象徴であった。高句麗国の道教や日本の神道でも古来3は太陽を表す数とされてきた。高句麗国の建国に関わる神話に、太陽の中に棲む三本足の鳥が登場し、これがヤタガラスと同じものとする見方がある。>というネットの説明が比較的わかりやすい。私は、そんなめんどくさい話ではなくて、中国が起源で、朝鮮を経て日本に伝わったと思っています。(日本から中国に伝わったという説もちゃんとありますから、こちらを信じたい方はどうぞ。)
韓国も日本も歴史を知らずに、日本が八咫烏のマークをつけて、韓国とサッカーの試合をしている様を思い浮かべると、とんでもなくメチャクチャな感じがします。
一生懸命ヤタカラスの面白いお守りを探したのですが、皆、サッカーファン用のお守りの用で、どれも気に入りません。結局、まずまずのデザインのお札を買って、PCバックに入れています。
ペンタックスK20D、ペンタックス100mm macro
見てください、この垂れ幕を。神を父に、仏を母にという文言が書いてあります。ここまではっきりと、神仏共存を主張しているところは初めてです。
これから、さらに秘境を高野山まで走るのです。この不思議な地域の信仰は、なんなのでしょうか。八咫烏と三足烏の関係は?
ペンタックスK5、ペンタックス100mm macro
熊野本宮大社の階段に並行して、熊野古道が走っています。またほんのわずかの熊野古道の旅です。
ペンタックスK5、ペンタックス100mm macro
道は、ほそいくねくね道で、大型バスがすれ違えません、それどころではありません、普通小型車とバスがすれ違うこともままなりません。すこし広い所まで、どちらかがバックするか、待機しているかしてすれ違うのです。やたらダンプカーが走っていて、無線で連絡しながら、すれ違いの場所を探すのです。
ペンタックスK5、ペンタックス100mm macro
ペンタックスK20D、ペンタックス43mm limited
相変わらず、熊野川の源流が続きます。
ペンタックスK5、ペンタックス100mm macro
私が、この熊野川の地域を、独特の秘境と感じている意味は、その山にあります。それほど高くない山ですが、常緑針葉樹であるヒノキがびっしりと山を覆い、どこまでも、どこまでも山が続きます。関東の落葉樹の山々から見ると、なんともうっとおしい。