小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

リコーGXRによる冬のパターン試写(新宿御苑だより) その1

2012-02-09 19:33:33 | 日記
リコーGXRによる冬のパターン試写(新宿御苑だより) その1

買ってしまいました。リコーGXRです。早速、新宿御苑に試写に行きました。皆さんは新宿御苑を小学生の遠足の場所と誤解されているようですが、新宿御苑は東京区内ではベストの自然があるのです。
リコーGXRはこれからのデジカメの将来を暗示する方向を見せてくれました。 しかし、リコーさんいつも先進的なのですが、実体がついて行かずに頓挫するのが常なので、今回もヒヤヒヤものです。
試写といっても、今回は徹底的に自然からのパターン収集を目的としています。写真の使えそうな部分を、バシバシ、トリミングしています。切り取って相当拡大しているということです。パターンがわかればいいので、画質はどうなろうとかまわないというスタンスです。まずは実際の写真から。

何にもない冬の新宿御苑で当方の興味を引いたのは2つ、池の氷のパターンと葉っぱのおちたスズカケの木です。


リコーGXR, ペンタックス100mm macro


リコーGXR, ペンタックス100mm macro


リコーGXR, ペンタックス100mm macro

見てごらんなさい、小鳥やカモが水面を歩いているではないですか。氷の上を歩いているのです。これが時々割れて、カモがボチャンと水の中に落っこちるのです。見ているほうも、当人も結構楽しんでいます。


リコーGXR, ペンタックス100mm macro

氷とモミジの組み合わせも斬新です。氷の上にモミジが落ちるのではなくて、浮いているモミジに氷がはって、モミジの周りが早く溶けるとこういうパターンになるのでしょう。


リコーGXR, ペンタックス100mm macro


リコーGXR, ペンタックス100mm macro


リコーGXR, ペンタックス100mm macro

尾形光琳の紅白梅図屏風のように水の流れは細い曲線の集まりで構成されていることがわかります。尾形光琳は銀箔になんだったか忘れたけれども、着物の染色のときに、染色プロテクションに使う材質で、波のパターンを保護して、あとは硫黄をかけて、銀を硫化銀にして真っ黒に変色させ、銀と黒銀のマダラパターンを作ったことが、屏風の持ち主の熱海MOA美術館の研究で明らかになったそうです。当方の分類によると尾形光琳はどちらかというと<生臭い>作家分類に入るのですが、NHK日曜美術館で、尾形光琳がただただ必死で、美を追求して紅白梅図屏風に到達していった話を聞いて、当方はマジに涙が流れるのを抑えることが出来ませんでした。本当かどうかは定かではありませんが、暗闇で香ってくる梅の花の匂いを表現するために、硫化銀の黒を使ったのだという推測は、その恐ろしいまでの世界をヒシヒシと感じさせてくれました。


尾形光琳、紅白梅図屏風


リコーGXR, ペンタックス100mm macro

新宿御苑にはスズカケの並木があって、いつでも楽しませてくれます。冬でもこの木の骨組みが魅力的パターンを形成します。


リコーGXR, ペンタックス100mm macro


リコーGXR, Zeiss 50mm


リコーGXR, Zeiss 50mm


リコーGXR, Zeiss 50mm


リコーGXR, Zeiss 50mm
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