小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

東海道、途中下車の旅(ミラーレス一眼試写) 彦根 その2

2012-02-14 20:43:30 | 旅行
東海道、途中下車の旅(ミラーレス一眼試写)彦根 その2


リコーGXR, ペンタックス43mm limited

彦根藩は<井伊の赤備え>といって、藩主をはじめ、家臣は全て朱塗りの具足を身に着けたそうです。
 石田三成の後に関ケ原の戦いで軍功があった井伊直政がこの地を与えられ、佐和山城に入った。その後彦根山に彦根城(金亀城)を作り、井伊家が代々藩主となる。廃藩置県まで、井伊家が藩主を継いだ。幕末の井伊直弼はよく知られている。井伊家はだいだい文化に理解が深く、特に井伊直中は能を愛した。能面をゆっくり写真がとれるとはありがたい。


リコーGXR, ペンタックス43mm limited

これは女性ではありません。若い男性です。極めて魅力的な顔をしています。


リコーGXR, ペンタックス43mm limited

まじまじと見ると恐るべし、能面の力。


リコーGXR, ペンタックス43mm limited

霊(りょう)の蛇(じゃ)。女性の変身と思われる。女性は怖い怖い変身をすると昔の人も今の人も思っているのです。


リコーGXR, ペンタックス43mm limited
女性の増(ぞう)(?)年増ということか?


リコーGXR, ペンタックス43mm limited
女性の若女(わかおんな)(?)


リコーGXR, ペンタックス43mm limited
女性の深井(ふかい)(?)能の女性は皆怖い

能面を作ることは打つといい、能面の作者は三光満広(~1532)を祖とする世襲の面打家が出来上がるのです。極めて限られた作者で能面は作られていたわけで、これはこれで、おそろしい世界です。ここの能面は井伊直中が買い集めたわけです。


リコーGXR, ペンタックス43mm limited  能の装束


リコーGXR, ペンタックス43mm limited  能の装束


リコーGXR, ペンタックス43mm limited  能の装束

いろいろ役に立つので、パターンを記録しておきます。


ペンタックスK5, ペンタックス15mm limited

博物館の中に能舞台があって、観客席から能を鑑賞できるようになっています。井伊直中は能役者をいっぱい集めて、宴能をさかんに行ったということです。この能舞台は彦根城の表御殿が取り壊されてからあちこちを点々として、昭和62年に、元の場所に戻ってきたそうで、由緒ある能舞台です。


ペンタックスK5, ペンタックス15mm limited

この博物館の中に、彦根城にあった表御殿を復元した建物があります。だから博物館といって毛嫌いせずにお入りくださいといったのです。博物館と連結する木造の建物です。


ペンタックスK5, ペンタックス15mm limited


リコーGXR, ペンタックス43mm limited 


リコーGXR, ペンタックス43mm limited 

手水鉢が面白かったので、色々撮って見ました。


ペンタックスK5, ペンタックス15mm limited 表御殿の御座の御間


ペンタックスK5, ペンタックス15mm limited 表御殿の御客座敷からみる中庭


リコーGXR, ペンタックス43mm limited 湖東焼、金蘭手


リコーGXR, ペンタックス43mm limited 湖東焼 赤絵金彩

井伊直弼は焼き物に凝っていて、湖東焼という焼き物が繁栄したそうです。磁器が中心で、金蘭手、赤絵金彩、色絵、染付、青磁などで、なにやら特徴がつかめません。幕末に湖東焼はぷっつりと消滅して、幻の湖東焼と言われているそうです。特徴がないから消滅したのか? 幻だから、見つけたらものすごい価値があるのか?いまのところあんまり探ってみる気が起きません。ようは、殿様の美意識に合わせて発展した焼き物で、あれもこれも自分のところで作ってみたいというのが動機。殿様がいなくなると、土着の根っこがないから、陶芸士はあちこちに四散してしまったのでしょう。近くに、京都は無論、伊賀だの、瀬戸、信楽、美濃、常滑、多治見、いくらでも窯があります。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする