小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

2015年 正月 その2

2015-01-07 17:57:52 | 日記
2015年 正月 その2  

2015-1-4(日)
今日はお台場の日本科学未来館を訪ねました。<チームラボ、踊る! アート展と学ぶ!未来の遊園地>という催し物を日曜美術館で見て、即、行くことにしたのです。


Sony alpha6000 + Zeiss touit 12mm  日本科学未来館


Sony alpha6000 + Zeiss touit 12mm


Sony alpha6000 + Zeiss touit 12mm

床の花のディスプレイは歩く人に合わせて、咲き方が変化します。二度と同じパターンは無いという観客参加型のディスプレイです。


Sony alpha6000 + Zeiss touit 12mm

生の字から出発して、四季の情景が加わりながら、3Dに回転するアート画像です。


Sony alpha6000 + Zeiss touit 12mm


Sony alpha6000 + Zeiss touit 12mm

この写真より本物の方がずっと魅力的。これは使えます。動画をいかにアートにしたらいいか、ずっと考えてきましたが、このやり方がこれまで見た中でベストです。30年まえのボストン時代から、コンテンポラリー・アート会員になって、動画アートを考えているのです。日本人の感性はすばらしい。この踊る!アート展の基盤になっている考え方をかいてありました。難しいのですが、当方の理解では、まずコンポーネントである、花やチョウを3Dデジタルデータに変換します。これを一度2D平面に分割して、そこで、色々なコンポーネントを融合して2Dの絵を作ります。これを再び3Dに再構成して作品とするのです。考え方として、西洋遠近法の絵は視点が固定されて、見手と絵が別の世界に存在するのに対して、日本画の平面的な絵は、見手が絵の中に入り込むことができる。この平面を多数組み合わせることにより、立体空間をつくれば、見手は立体的空間のなかに入って遊ぶことができる。人の視野は本当は極めて狭いが、人は視野を色々動かして、頭の中で多数の狭い視野を再構成して立体空間を作り上げているという発想からきています。
ここでは<超主観空間>とよんでいます。これは当方にとって極めて魅力的概念です。


Sony alpha6000 + Zeiss touit 12mm

発想の原点は日本画であり、日本画の絵巻物なのです。


Sony alpha6000 + Zeiss touit 12mm

伊藤若冲の巨大色紙壁画をデジタルアートで表現しています。伊藤若冲はすでに、この2Dによる3D表現とデジタルアートの根本を理解していたのです。
色紙にナンバーと位置情報を付けておけば、だれでもこの絵を再現できるし、拡大も縮尺も変形も追加、削除も自由自在にできるのです。


Sony alpha6000 + Zeiss touit 12mm


Sony alpha6000 + Zeiss touit 12mm

光る球体とたわむれること自体がアートな展示です。


Sony alpha6000 + Zeiss touit 12mm

子供たちが、一定の形に自由に絵を描くとそれが画面に反映されるという、参加型のアート展です。

良く考えてみると、もともと3Dデータというのは2Dデータの集合体として作るのでしょうから、3Dを2Dに分解することはあたりまえのことですが、見手の視点を重要視する3D感覚にとらわれ過ぎて、実体に近づこうとするととても気が重たくなります。2Dの集合で3Dを表わすと考えれば、1枚より2枚、2枚より3枚という軽い感覚で3Dをイメージすることができる。しかも写実でなく、これまで人が親しんできた2Dの絵の延長として、その重ね合せとして3Dを作ってゆくことはとてもイメージしやすい。それを日本画の感覚から発想することが嬉しい。ピカソのキュービズムも2Dで3Dを表現しようとした。しかし、いずれ西洋人は自分(見手の視点)と対象という対立関係にあるのに対して、日本画の視点は、対象に自分か溶け込んでゆく。これは自然に対する日本人の元々持っている感覚である。ライトフィールドカメラは全ての画像情報を持つ点で、2Dの集合として3Dを表わすことも、3Dデータを2Dデータの切り分けることも自由にできるけれど、あくまで見手の視点にこだわっている。むしろ、対象を周り中から撮影して、3Dデータに再構築する安い3Dスキャン・ソフト、1, 2, 3D catchや複数のカメラで対象を撮影して、合成しゆくカシオのカメラシステムのような安いシステムがこの方向に近い。当方にとっては、今回の催し物は<目から鱗>なのである。これで、3Dプリンターと陶芸の融合もできるし、これまでまったく気に入らなかった<写真>というものを<絵>にすることもできる。当方の頭の中では大体のプラン・イメージもビジネス・イメージも出来上がっている。PCに強い人、画像に強い人、が参加してくれれば、実現できます。だれか、この方向に賛同する人がいたら一緒にやりましょう。参加できるものならチーム・ラボに参加したいものだ。


Sony alpha6000 + Zeiss touit 12mm

こちらは常設展。寝っころがって地球儀を眺めるのも悪くない。


Sony alpha6000 + Zeiss touit 12mm

未来館の常設展にはDNAマイクロアレイで病気を調べるディスプレイがあり、当方の知り合いの先生の名前がのっていました。当方がDNAマイクロアレイの解釈を現在の生業としていることは、ひょっとすると、当方は知らず知らずのうちに<超主観空間>をDNAマイクロアレイで作ろうとしているのかもしれません。



Sony alpha6000 + Sony 70-300mmG SSM

さて、日本科学未来館を出て、近くの潮風公園に行ってみました。特になにがあるわけでもなく、ただ人が少ないのがいいところで、モデルの撮影会をやっていました。モデルさんにおじさん達が群がる、なにか異様な別の世界です。となりの台場海浜公園との境目あたりでは、ブライダル記念写真撮影が人目をひきます。


Sony alpha6000 + Zeiss touit 12mm


Olympus OM-D E-M1 + coBORG220mm (実質440mm)



Olympus OM-D E-M1 + coBORG220mm (実質440mm)

鳥撮りの訓練と思っていろいろ試みましたが、ちょこちょこ動く鳥や飛んでいる鳥は、coBORG, MFでは無理とさとりました。Olympus OM-D E-M1用のAFレンズを買うしかないようです。うーむ、いよいよOlympus 40-150mm Pro + 1.4倍テレコ、15万円ですかね。

コメント
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