小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

超接近広角撮影 Laowa 12mm Zero-D F2.8 VS. フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6

2018-05-15 17:27:44 | 日記
超接近広角撮影 Laowa 12mm Zero-D F2.8 VS. フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6
2018-5-14
今日は月曜日、自然教育園は休館なので、Laowa 12mm Zero-D F2.8の試写を代々木公園で行いました。


Sony α7RIII + Laowa 12mm Zero-D F2.8とSony α7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6

Laowaはシルバーにしてみました。


掲載した絵は撮影と真逆の順番で載せました。Laowa 12mmに慣れるまで時間がかかったので、逆のほうがいい気がしたもので。
フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mmはF5.6と暗いので、原則Laowa 12mm Zero-Dも合わせてF5.6で撮影。
最後の撮影、つまりここでは最初の絵でLaowa 12mm Zero-Dは使えると思ったのですが、こうやって比較して貼ってみると、そう簡単に結論づけられません。

最初の2枚ですぐわかることは、バックのボケが全く違う。これは前回のブログで、Zeiss Distagon 18mmと比較したときも同じことをいいました。どうやらこのボケの違いはレンズの違いというよりはレンズアダプターの違いによるらしい。以下のLaowa 12mm Zero-D F2.8 VS. フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6の絵の違いはこのボケの出方が大きな原因であると思う。Laowaのディストレーション0とフォクトレンダーの持つ大きなディストレーションの違いが大きく影響すると思ったのですが、意外や意外、デストレーションの違いは殆ど意味なかった。むしろLaowaの方が周辺の流れが大きいうえに、変にボケるので絵の崩れが汚らしい。

いずれのレンズもパースペクティブ効果は同じように出る。


Sony α7RIII + Laowa 12mm Zero-D F2.8
 
上の絵のようにボケのなかにぽっと大輪の花が浮かぶのがいいか、下の絵のようにパンフォーカス的に大輪の花が存在するのがいいか。


Sony α7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6


Sony α7RIII + Laowa 12mm Zero-D F2.8


Sony α7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6


Sony α7RIII + Laowa 12mm Zero-D F2.8

Laowa12mmはいつも周辺の前ボケが汚らしい。


Sony α7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6


Sony α7RIII + Laowa 12mm Zero-D F2.8

Laowa 12mmでパンフォーカス的絵を狙ってみました。


Sony α7RIII + Laowa 12mm Zero-D F2.8


Sony α7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6


Sony α7RIII + Laowa 12mm Zero-D F2.8

Laowa12mmは周辺の前ボケが汚らしい。これではどちらがディストレーション0かわからなくなる。


Sony α7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6


Sony α7RIII + Laowa 12mm Zero-D F2.8


Sony α7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6

周辺減光はLaowa 12mmの方が少ないように思われる。


Sony α7RIII + Laowa 12mm Zero-D F2.8


Sony α7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6


Sony α7RIII + Laowa 12mm Zero-D F2.8


Sony α7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6


Sony α7RIII + Laowa 12mm Zero-D F2.8


Sony α7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6

無限遠でピントを合わせると、カメラのファインダーではフォクトレンダーはよく合わないように見える。それに対してLaowa 12mmはファインダー像を拡大してみても、非常によく解像している。この絵は前の枝に焦点を合わせており、無限遠でないのですが、とにかくフォクトレンダーは焦点を合わせにくい。しかし、貼りつけてみると、むしろフォクトレンダーの方がピントがシャープに見える。Laowa 12mmの方がピントが合う範囲がとても薄いことが原因と思われる。
ネットにはLaowaは無限遠でピントが合わないというコメントが出ていたが、すくなくともそんなことはありません。


Sony α7RIII + Laowa 12mm Zero-D F2.8


Sony α7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6

全体的に、Laowa 12mmのほうがずっと使いやすい。今回はデストレーションの違いを出そうと無理なポジションの構図をとっている為に前ボケの汚らしさが強調されてしまったがこれに気を付ければ、ボケをうまく使った超接近広角撮影が出来るでしょう。Laowa 12mmは10万円をかなり切った値段で手に入れました。この値段ならLaowa 12mmは買っても損はないと思われます。

今日はいい天気なので、フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mmはいい絵を作っていますが、このレンズは状況によってとっても左右されます。また、撮影後ソフトで修正しにくい。すぐ崩れてしまう。Laowa 12mmの方が環境に順応するように思えます。しかし、まだまだレンズつくりの経験が少なく、前ボケの汚さのような気配りのあまさを包含しているように思います。但し今回のコメントはあくまで、レンズアダプターを付けた超接近広角撮影に関するもので、通常の撮影でどうなるかは別のはなしです。

まだまだ超接近広角撮影のためのレンズ探しの旅をしなければないようです。

さらにLaowa 12mmの試写を続けます。

コメント
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