小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

三田伊皿子地区の楽しみ方ー1 

2023-08-19 14:10:42 | 写真日記
三田伊皿子地区の楽しみ方ー1  2023-8-15、16
訳ありて、いつもと違ったブログを3回連載します。
三田伊皿子地区に興味ある方の為のブログです。

撮影機材 Fujifilm GFX100S+GF20-35mm

三田伊皿子地区の最寄り駅の一つ、白金高輪駅(東京メトロ南北線、都営地下鉄三田線)から始めます。





国道1号線(第二京浜)が品川方面から白金高輪エリアにはいる地点。右の建物が<高輪コミュニティーぷらざ>で今回の最初の話題です。正面に白金高輪のタワーマンション群が見えます。



<高輪コミュニティーぷらざ>は高輪図書館、高輪地区総合支所、区民センター、住居からなる複合施設です。高輪地区総合支所は最近、マイナンバーカードができるまでは住民票、印鑑証明書などを入手するために筆者は頻繁に訪れていました。演奏会のできる大ホール、小ホールをはじめ、展覧会ができる展示場、音楽サークルの練習部屋等々筆者はさんざんお世話になっています。 地下鉄白金高輪改札を出て一番近い1番出口はこの<高輪コミュニティーぷらざ>に出て来るのです。


<高輪コミュニティーぷらざ>の2階の出入り口。入り口を入るとビストロ<キフキフ>があります。


<高輪コミュニティーぷらざ>の5階の出入り口
階の違う3か所に立派な出入り口のあるビルというのも珍しいかもしれません。

<高輪コミュニティーぷらざ>の内部には当然エレベーターがあるのですが、港区のすごいところはこのビルのすぐ横に隣接して一般のだれでも使える1階から5階までの直通のエレベーターがあるのです。 これで魚籃坂を上がらずに一気に坂の上に出るわけです。



<高輪コミュニティーぷらざ>の5階の高輪図書館の隣に高輪児童図書館があります。この一帯は高輪松が丘という閑静な住宅街です。国道沿いのダイナミックな雰囲気からエレベーターで一気に閑静な雰囲気の住宅街になる、これの落差の面白さをお伝えしたかったのです。



高輪松が丘には緑の多い地域が存在します。
右側の老木は東京都指定天然記念物、旧細川邸シイというスダジイ



ギャラリーがあったり、この右にはアジサイロードという道になっており、その季節にはアジサイの花がずっと続きます。 正面の塀は旧高松宮邸の裏です。



アジサイロードの先には大きな都営住宅があり、裏の小道が緑地にそって続いています。


赤穂義士史跡碑

この道にぽつんと赤穂義士史跡碑があります。これによると、この緑地は徳川時代の細川邸の跡であり、まさにここが、赤穂義士、総師大石倉良雄(通称・大石内蔵助(くらのすけ))はじめとする17名の義士が最後を遂げた現場だったのです。
このように、この地区はあちこちにポツンポツンと歴史の遺跡が保存されています。 歴史に興味無い方でもこれがサブリミナリー効果のように、知らず知らずのうちこの地域の落ち着きを感じさせるのです。



高輪松が丘に緑の多い原因はこの旧高松宮邸の存在が大きいと思います。


高輪皇族邸/仙洞仮御所/旧高松宮邸敷地

かつて高松宮邸であり、旧高松宮邸というのがもっとも親しみやすい名称ですが、高輪皇族邸というのが正式名称。2020~2022年は現在の上皇・上皇后が赤坂の仙洞御所へ遷御する間の仙洞仮御所でした。今後皇族共用の殿邸として、御仮寓や親睦会、葬儀などの会場として使用されるとしていますが、現在は誰も住んでいません。ということで、現在は門の前の警備の方もいなくなっています。
そりゃこのすばらしい敷地を、一般に開放して公園にしてくれれば万々歳なのですが、なんとかなりませんか?

旧高松宮邸の前の道を左に曲がると直ぐ伊皿子交差点です。


伊皿子交差点

東京湾に沿う第一京浜(国道15号)と第二京浜(国道1号)の間にある丘陵(大昔の海岸丘陵)を跨いだ両国道をつなぐ貴重な道路のヒルトップが伊皿子です。対面の坂が聖坂、左が魚籃坂、右が伊皿子坂、3方が比較的大きな道の坂になっている地点はそうざらにあるものではありません。後方は品川方面への丘陵の尾根道、二本榎通り。



伊皿子交差点の左側にスーパーマーケット・ピーコックがあります。面白いことに魚籃坂下にももう一つのピーコックがあるのです。5分も離れていない坂の上と坂の下、いずれのピーコックも繁盛して継続しています。下のピーコックもとても重要です。なぜかというとここにダイソーがあることです。ダイソーでは100円ショップを中心に、500円くらいまでの驚くべきバラエティーの格安生活用品を手に入れることが出来るのです。



さて伊皿子交差点の聖坂側へ少し進むと、三田伊皿子坂ハウスがあります。
実は、理由は明かせませんが、この三田伊皿子坂ハウスがいかに楽しいマンションであるかを宣伝する使命をうけてこのブログを書いているのです。筆者はこのマンションの裏にあるテラス三田で17年暮らした経験があるので、この地域の魅力は熟知しています。

(マンションの表面の縞々はデジタルカメラで時折起きるモアレ現象干渉縞(かんしょうじま)によるもので、実際にはこの模様はありません。)

この三田伊皿子坂ハウスの情報はWEBにいっぱい出ているでしょう。そこに書いてないことを書きます。何と言っても伝えたいのはこのマンションがコーポラティブハウスであることです。
コーポラティブハウスは住宅取得を希望する人たちが建設組合をつくって事業主となり、住まいづくりを進める方法で作られたということです。欧米ではポピュラーな住宅スタイルですが日本ではそう多くはありません。詳細はコーポラティブハウスのメリット・デメリットは?トラブルはある? 2組の家族にお話を聞いてみた | 住まいのお役立ち記事 (suumo.jp) https://suumo.jp/article/oyakudachi/oyaku/chumon/c_knowhow/cooperative_house/をご覧ください。この記事に三田伊皿子坂ハウスが例として取り上げられています。このマンションの窓を見てください。みな形が違うことは、コーポラティブハウスらしさを表しています。

一方、デザイナーズマンションというのがありますが、「デザイナーや建築家によって、コンセプトを持って設計、建築されたマンション」を指しまが、明確な定義はありません。建物の外観や内装など見た目がおしゃれで、住まいの雰囲気を重視する人、「来客にすてきな家だと思われたい人」には向いているかもしれません。しかし、筆者はあまり興味ありません。なぜならデザイナーの好みで作られ部屋は、割高のコストのわりには使いにくいことが多いからです。そんな筆者がこの三田伊皿子坂ハウスから受けた好ましい印象が2つあります。①コーポラティブハウスのメリットとして挙げられている、住まいを建てるという目的のもと同じスケジュール・プロセスを共有するため、住民の間に自然と連帯感が生まれるということ。このマンションに入ると、住人、部屋のオーナー、管理者がこのマンションを美しく保とうとする意志を感じることです。経年数から予想するよりもずっと美しく保たれている、今後もそれが継続するに違いないと思えるのです。将来もタイミングがくれば、みんながリノベーションに関してすぐ意志がまとまりそうです。②室内がとても使い易い。とても細かい気づかいが感じられるのです。デザイナーの押し付けの見た目でなく、住む人自身が使い勝手を考えているからでしょう。キッチンも料理をする人が使い易いように設計されています(料理をあまりしない男性にはすぐには分からないでしょうが)。

三田伊皿子坂ハウスの最寄り駅は都営地下鉄浅草線の泉岳寺駅で、 伊皿子坂を下りて6分、JR高輪ゲートウェイ駅へ13分、東京メトロ南北線と都営地下鉄三田線・白金高輪駅に魚籃坂を下りて9分とWEB上には書いてあります(筆者はなぜか通常人の半分の速度でゆっくり歩くので、この時間ではとうてい駅に到着しませんが)。 筆者はつねづね坂は生活にダイナミックさとダイバーシティーをあたえる楽しい存在であるとおもっています。 しかし、時には<高輪コミュニティーぷらざ>横のエレベーターや後述の住友不動産三田ツインビル敷地のエレベーターを使うと坂の上り降りなしで三田伊皿子坂ハウスと駅を行き来することが出来るのです。これは知る人ぞ知るビックリ情報です。

次に、このマンションに限らずこの地域、伊皿子台の魅力を書きましょう。



三田伊皿子坂ハウスのすぐ先に伊皿子台公園があります。この公園には2つの特徴があります。①ひろい運動場がある ②この地域が昔海岸の丘陵であった名残の貝塚がここで見つかり、その記念碑がある。







ひろい場所があることはうれしい。ここでストレッチ、筋トレ、体操が出来るからです。子供達にはサッカー場です。



三田台公園をでると聖坂から第二京浜に降りる幽霊坂があります。このあたりは相当な数のお寺が集まっています。Google mapをみてください、ビックリする数のお寺マークがあります。この坂の途中にもいっぱいお寺があります。
この坂の標識に注目してください。港区は東京都で2番目に面積あたりの坂の数がおおい区です。<坂学会>の調査によれば名前のついている港区の坂は111ヶ所です。驚いたことに港区の坂には皆このような標識に坂の名とその由来が書いてあります(多少の例外はあります)。これは港区特有のことで隣の区にはいると坂の標識は見当たらなくなるのです。港区の粋なはからいです(港区の坂に興味がおありならコロナ禍で行くところが無くなった時に書いた港区の坂という筆者の連載ブログをご覧ください、第1回目は(http://pharmafrontier.blog44.fc2.com/blog-entry-1760.html)。10回連載

この幽霊坂が大事なのは、DIYでは欠かせないケーヨーD2がこの坂下にあることです。建築資材、工具は元より家庭用品、事務用品、電気製品、園芸用品から多くの草花の現物まで幅広い生活必需品が格安で販売されています。



さらに聖坂をくだると亀塚公園があります。
江戸時代は上野沼田藩土岐伊勢守、下屋敷であった名残として古い外塀が残されていたのですが、危険なので新しくなっています。





公園内に円墳がありそこから園内を見下ろした写真です。この亀塚が公園名の由縁ですが、この円墳が古墳であった証拠は見つかっていません。春には一面の桜となり、桜祭りが行われます。
この公園の注目点は2つあります。①都内では珍しくなかなか見ることのできない「カントウタンポポ」を保全して、4月から5月の開花に合わせて開放し、観察することができます。保全エリアはちょっとした都会の緑となっています。



② これが一番面白いのですが、この亀塚公園の裏から第一京浜国道におりる階段があることです。



隣接する御田八幡神社の緑とあいまって、緑多い階段道として、知る人ぞ知る楽しい場所になっています。この階段を上り下りすることを楽しみにしている人がいっぱいいることは階段のすり減り方でよくわかります。





階段を降りたところは第一京浜ぞいの高輪郵便局本局で、土日も一部の窓口業務を行っており、お世話になっています。

付け加えると、三田台公園と亀塚公園は殆ど隣接しており、現在両者を統合して大きな公園にリニューする計画が進められています。



さて、亀塚公園の聖坂にもどります。 このバスは<ちいばす>。ちいばすは、東京都港区が公共事業として運行しているコミュニティバスです。実際の運行は富士急行系列の「フジエクスプレス」に委託されています。2023年現在は合計で8路線が運行され、料金は100円均一というビックリのワンコイン。しかし、採算が取れているのはこの田町ルートだけ。補助金で賄われている悲しい現実。筆者は遠距離バス、郊外バス、コミュニティーバスの連携によるAI管理の自動運転公共交通機関を全国に張り巡らすという夢を持っているのです。



ちいばすに乗ってみました。20分間隔なので、かったるいですが、時間になるとどこからともなく人があつまってきます。なんてたって100円ですから、楽しい。三田伊皿子坂ハウスから品川に向かうにはすぐそばのバス停、高輪一丁目から乗るのですが、乗ってすぐ魚籃坂を曲がって白金高輪に向かってしまい、寄り道して品川に向かいます。ちょっと歩いて高輪二丁目バス停まで行けば、同じバス停に古川橋方面から品川に行く都営バスが来ますから3倍の確率でバスを捕まえられます。さらに白金高輪に寄り道することがありません。筆者が注目しているのは、このちいばすが品川駅港南口まで行くことです。品川の海側である南口に出れば、天王洲アイルとか、中央海浜公園とか、東京湾野鳥公園とか、まったく雰囲気の違う、海沿いの楽しいところに容易にアクセスできるのです。この海側の楽しみ方はまた後程書きましょう。



さて、聖坂を進みますと突然、三田三丁目計画という名のもとのビックな再開発地に出くわします。 聖坂にエントランスがある居住用マンション(三田聖坂ガーデンレジデンス)およびその後ろに第一京浜にエントランスがある住友不動産三田ツインビル及び住友不動産東京三田ガーデンタワーが出来上がりつつあります。これがまた三田台地区に画期的展開を生むのです。

この写真の右手の小道を進むと、第一京浜におりるエレベーターがあります。またもや、一般の方が自由に使えるエレベーター、三田台丘陵の尾根から第一京浜におりるエレベーターです。


エレベータ上部(右手下方の棟)


エレベーター下部


エレベーターからの小道



住友不動産三田ツインビル西館は第一京浜に面した地上43階建てのオフィスタワーですが、上層部12階は居住用マンション「ラ・トゥール三田」となっています。




住友不動産東京三田ガーデンタワー

住友不動産三田ツインビル西館の隣に42階の賃貸オフィス棟住友不動産東京三田ガーデンタワーがあり、さらに建設中の住友不動産三田ツインビル東館が続きます。
さらに詳細を知りたい方は住友不動産東京三田ガーデンタワー (skyskysky.net)
をご覧ください。


住友不動産三田ツインビル西館


住友不動産三田ツインビル西館にはすでにこのような企業が活動を開始しようとしています。

我々にとって興味あるのは一階とか地下にどんなお店が出来るのかですが、なにが出来るのかまだよくわかりません。住民のニーズからするとおそらくスーパーマーケットとレストランになると思いますが? 東館はスケールが小さいようですが、まだ工事中となっています。こちらもなにが出来るか興味津々です。

このエレベーターを使うと、泉岳寺の駅から10分強くらいで伊皿子坂を上らずに三田伊皿子坂ハウスに到着するのです。

先にも書いたのですが、国道沿いのダイナミックな雰囲気からエレベーターや階段で一気に閑静な雰囲気の住宅街になる、これの落差の面白さが三田台には3か所もあるのです。

付け加えるに、この地域の発展が三田駅に続く札ノ辻交差点周辺の発展にどう影響してゆくのか。三田・田町の繁華街がさらに三田台地区に近づくかもしれません。住友不動産東京三田ガーデンタワーの案内には三田駅まで徒歩4分と書いてありますけど、ほんとかな、筆者の足ではちょっと信じられません? 三田伊皿子坂ハウスからこのエレベーターで札ノ辻に飲みに行くなんてやってみたいことです。



今日はここまで、この写真は伊皿子台から我が家に帰る途中の目黒通り日吉坂。ここは白金台駅と高輪白金駅の中間点、いずれの駅からも10分くらいで歩けるので高層マンションがいつの間にか坂の両脇に立ち並びました。冬になると丁度この坂の頂上に夕日が沈み、日暮れ時はこの坂がとっても魅力的に見えるのです。おもわず坂って素敵だなと思うのです。(この写真は残念ながら8月の写真です)






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