小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

アイスランドの旅 その3 カフェ・ロキ

2019-09-15 11:00:40 | 旅行
2019-8-29 ロイガベーグル・メインストリート探検の続き


スマホ カフェ・ロキ

この日は、ハットグリムス教会のすぐそば、カフェ・ロキで夕食。あくまでカフェで、内装はカジュアルであるが、料理はおいしい伝統的料理を食べさせてくれます。そのかわり安いということもありません。何やら古い時代のこのあたりの何にもない殺風景な風景写真が飾ってありましたが、その意味は調べてもわかりませんでした。聞いてみればよかった。。カフェ・ロキのロキは当然、北欧神話のロキです。この写真は、最近の北欧神話ブームにのってカフェ・ロキという名を付けたわけではない、昔から、この場所でロキという名で、苦難をのりこえて現在があるのだと主張しているのかもしれません。カフェ・ロキは日本で神様の名をつけるお店、大黒屋とか恵比寿屋とかと同じ感覚で店の名としたのでしょう。


Fujifilm GFX50S + Fujifilm GF45mm

家内はトラウト(マス)タルトとロキアイス、これはクッキーを砕いたものが入っている(クッキー・アンド・クリーム・アイス)。当方はポテトにエビがはいったものと、サーディン(ニシンかイワシ)の酢づけのオープンサンド、ロキアイスもついています。アルコールがちょっと低めのビールを頼んだら、どでかいグラスが出てきて全部飲めないほどであった。このビールで1000円弱ならまずまずか。以前、20年前にアイスランドに来たときはホテルの朝食で、酢漬けといおうか塩漬けといおうか、ピクルスといおうか塩からといおうかそんなイワシが何種類も並べてありました。超しょっぱいのに驚きました。いかにも伝統食品という感じ。今回のホテルの朝食にはちょこっと酢づけのイワシが野菜のピクルスと並んでおいてある程度。時代は変わったのでしょう。この現代のピクルス・イワシはちょっと甘味を感じる点に違和感がありますが、当方の好み中の好み。エビ・ポテトサラダもおいしいし、ロキアイスもおいしい。値段はレストランと変わりありませんが、ボリュームが大きい点で割安かもしれません。とにかくここは推薦。なお、アイスランドのレストランではどこでも水はただ。


Fujifilm GFX50S + Fujifilm GF45mm


スマホ


Fujifilm GFX50S + Fujifilm GF45mm


Fujifilm GFX50S + Fujifilm GF45mm

町にはストリート・アートがいっぱいあります。コカ・コーラは高いので有名。
日本の感覚で買うとびっくりする。スーパーで、コカ・コーラ中ビンが500円と書いてあると、さすがにムムムとなります。


Fujifilm GFX50S + Fujifilm GF23mm

ファクサ湾にでる。ここには有名なサン・ボイジャーの彫刻があります。
彫刻家ヨン・グンナル(Jón Gunnar)のデザインで、アドベンチャーの魅力、発見の楽しみ、前に向かう大切さや夢と現実の橋渡しを表現しています。「太陽への頌歌(ode to the sun)」と呼ばれているレイキャビクの最も有名な彫刻。
これは当方がアイスランドで探している特異なアートに入るかもしれません。どうやら、アイスランドは彫刻に大きな意味があるような気がしてきました。町のあちこちにある彫刻が、彫刻の意味を教えてくれているように思います。箱根の彫刻の森では彫刻に何で色がないのかと文句をならべていたが、ここでは色がないことが気にならない、というか色があると違ったものになってしまう。
彫刻は町中に、その雰囲気をガラッとかえるために置かれる、あるいはモニュメントのために、それ以前はえらい方の銅像のために作られた。そのニーズのために作品は作られ、そのニーズには色はかえって邪魔になる。そのニーズは周囲との対比とバランスが重要であり、公共性が要求される。個人のスキキライで作るわけにはいかないのだ。だから色は邪魔になる。
もう一つ、のっぺらぼうのflat溶岩台地にのびる温水のパイプラインはそれだけで十分アートです。彫刻は何もない空間にヒトの存在を主張するもっとも力強い存在なのです。しかるに、彫刻はアイスランドでその存在意義が輝くのです。


Fujifilm GFX50S + Fujifilm GF23mm


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Fujifilm GFX50S + Fujifilm GF23mm

雲をかぶった低い山と、サン・ボイジャーはアイスランドの象徴的風景でした。


Fujifilm GFX50S + Fujifilm GF23mm


Fujifilm GFX50S + Fujifilm GF23mm

ファクサ湾において、レイキャビックからみえる、魅惑の山はスナイフェルスネス半島らしい。後述するがこの半島はレイキャビックからそう遠くないところだが、フォトジェニック・スポット満載の写真家あこがれの穴場であるそうです。しかし、このようにいつも雲をかぶっていると、きれいな写真を撮るのはそう簡単ではなさそうです。



ファクサ湾を海沿いにハルパ・コンサートホールに向かって歩くと、その海風に、さすがに手がかじかんできます。温度は氷点下までいってはいなく一桁台と思うのですが、体感的には風は大敵です。この季節は3~13℃で推移しています。アイスランドは年間通して、あまり雪が降らず、あまり氷点下にならず、低値安定の気温なのです。これは近くをとおる暖流のせいです。


Fujifilm GFX50S + Fujifilm GF23mm

ハルパ・コンサートホール、このモダンな施設は、様々な形をしたガラスパネルに囲まれ、そのデザインはアイスランドの玄武岩の風景をイメージしています。夜にはガラスパネルにはめられたライトが色とりどりに変化し国旗を模したりオーロラをイメージしたイルミネーションが演出されます。音響効果は素晴らしく、アイスランド交響楽団やアイスランドオペラの演奏が楽しめます。2007年〜2008年の経済危機の影響を受け、建物が完成するのに4年かかりました。当初は、コスト削減のために建設が中止されることが懸念されましたが、完成以来、資金を取り戻しています。現在は、海外からのアーティストのコンサート、バレーやコメディーなどの多様なパフォーマンスが行われるほか、人気のエアウェイブス(Airwaves)やソーナル(Sónar)といった音楽フェスの会場にもなっています。


Fujifilm GFX50S + Fujifilm GF23mm


Fujifilm GFX50S + Fujifilm GF23mm


Fujifilm GFX50S + Fujifilm GF23mm


Fujifilm GFX50S + Fujifilm GF23mm

ハルパ・コンサートホールでワルキューレのポスターをみつけました。ニューヨークのメット・オペラハウスで昨年、ワルキューレのブリュンヒルデを歌ったソプラノ、クリスティーン・ガーキーがそのまま出演しています。わずか30万人の2/3が集中するといえどたかだか20万人のレイキャビックため、あるいは全国の国民のためといえどもたかだか30万人の為にこれだけりっぱなコンサートホールが用意されるとは、この国のスタンスが見て取れます。むろん出来上がるまでには数々の難関があったのでしょう、しかし出来てしまえば、ちゃんと回っている。国民のためにflatな行動をするアイスランドflat行政の象徴にも見えます。そして、ちゃんと元をとっている。日本のどこかの赤字を垂れ流す、flat感覚に乏しい(目線が庶民とflatでない官僚と自分をflatにみられない、しがらみに縛られる庶民)バラマキの無駄な箱物とは大違い。


Fujifilm GFX50S + Fujifilm GF23mm

情報として、なぜかこのハルパ前を起点として、レイキャビック町中をめぐる無料の循環バスがでています。我々は使いませんでした。


また明日。明日はゴールデンサークルです。
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