HandMade Market その3
2016-7-23
HandMade In Japan Fes 2016 (東京ビッグサイト2016-7-23, 24)に行ってきました。5,500名のクリエーターの個性あふれるオリジナル作品がずらり、5万人超のお客さんが参加。
撮影はFujifilm X-T10 + Zeiss touit 12mm
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当日入場券を買う人の列、前売り券を持っている人の列はこれよりずっとすごい。どうやら、HandMade体験コーナーの席取り合戦のためらしい。
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アクセサリー・ジュエリー、ファッション、バッグ・財布・ケース、素材、家具・インテリア、クラフト、アート、イラスト・雑貨・人形、ファーマーズ、オールジャンルのコーナーに分かれて個人から小さな工房、スワロフスキーなどの結構大手までぎっしりとブースが並びます。手作り体験のワークショップコーナー、フード&カフェ、ライブステージ、キッズスペース、ライブペインティングコーナー等もりだくさん。若い女性を中心ですが、こんなに大勢の人が集まるとはびっくりです。ハンドメードマーケットはもともとインターネット販売システムが生み出した小規模クリエーターが作る新ビジネスマーケットです。ここまで人が集まるとは、年寄りには予想もしなかった。この手の大規模ハンドメードマーケット・フェスは東京ビッグサイトや横浜みなとみらいで年間数回開かれているようで、このHandMade In Japan Fesは2013から4回目になり、ハンドメードマーケットは一時的流行ではなく大きな潮流となっているようです。
当方は陶器を今年の秋か来春のハンドメードマーケットに出店することが当面の目標です。
ということで、下見です。当然陶器のブースを中心にまわります。
クラフト・コーナーの入り口にある陶器ブースを見て、びっくり。クオリティー高いですよ。
きちんと美大で学んだ連中の作品は、陶芸6年目とはいえど素人の当方のクオリティーは到底通用しない、とまずは大きなショックを受けたのです。
レポート1 陶器ハイクオリティー
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ロクロワークはきちんとした形が身上ですから、技術が見え見えでごまかしがききません。ここはクオリティーの高さが見えます。さらにガラスを巧みに使って粒々模様を出しています。これは当方が今やっている隠し玉武器の一つなのです。しょっぱなから、形とガラスとダブルでパンチを受けました。
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こういう。ガラスぶつぶつ小物も当方の狙っていたことです。
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その隣もクオリティーが高い。
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一つの器を作るのに、3つのパーツに分けて合体して作っています。とても手の込んだ作品です。当方が使おうとしていたラスター彩上絵をふんだんに使っています。ここでも当方の隠し玉が使われてしまっています。
と、ここまではショックで真っ青でしたが、主催者はクオリティーの高い作家を手前にもって来るらしく、到底及ばないのはこの2件のみ、このコーナーの内側に入ると、迫ってくる陶器作品は激減するのです。 上記2店に対してだって、まだまだ当方の隠し玉がいくつも残っているのだ、と元気を吹き返すのです。クオリティーでは負けてもアイデアでは負けない。
レポート2 クオリティーはあるのだがディスプレイに問題あり
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このクラフト・コーナーの内部に入ると、見慣れた陶器が主流になります。このブースはごちゃごちゃで、最初に紹介したブースの整然としたディスプレイ/主張とは大きな差があります。よく話を聞くと、スペインでタイルの勉強をして、その描き方が基調になっているとのこと。確かに右真ん中のタイルなど細かい作りで、よく見れば良くできています。全体にスペイン風絵柄から日本陶器の伝統的絵柄に埋没してゆく過程が混然としています。スペインタイルから新しい展開の方向をつかみきれていない。思想が固まっていないからディスプレイも混然として、せっかくいいものがありながら、お客を引き付けられないでいる。
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このブースはさらに混然としています。そうとう経験のある男性陶器作家さんが器を作り、デザインを勉強した女の子が絵柄をつけているという分業だそうです。ここも方向が行き当たりばったりで、ごちゃごちゃです。いろいろ作れば何か当たるかもしれないと思っているのか。2人のマッチングが悪いという気がします。
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このブースはここに分類するのは申し訳ないくらい色々な試みをしています。複数の作家の作品の集合かもしれません。しかし、伝統陶器の延長から抜け出そうとするが、突き抜けた鋭い突っ込みがみえません。そのためにディスプレイが混然としてとらえどころがない。 拡大してみるとシーサが見えるところから、沖縄の窯かもしれません。ここでは話を聞かなかったので、残念なことをしました。
レポート3 かわいい系陶器
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やはりHandmade Marketのユーザーは若い女の子が中心ですから、カワイイ系商品が多い。伝統的焼き物のカラを破ってコマーシャルベースにのせるのはカワイイ系の方向というのが主流です。
当方はカワイイ系を中心に持ってくる自信とうていはありません。
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この方も一人でコツコツ作っているようです。この箸置きワンちゃんもすべて手造りで
、型を使っていないと言っていました。小物はそう高い値段はつけられませんから、売れるかもしれませんが、ペイするようには思えません。
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レポート4、まだ伝統から突き抜けることが出来ない陶器
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こういう伝統的うつわは、ユーザーから見ると買いやすい。意外に人は集まり、実際に売れるようです。女性にとって、器というのは実用という目で見るので、あまり伝統から離れたものは、手にとってもなかなか買わないのかもしれません。
最初に紹介したハイクオリティーの2ブースはハイクオリティーすぎて、常用としては買いにくいかもしれないと思うのです。ここが難しいところ。
レポート5, 小物系陶器
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このブースは小物に徹底しています。陶器ベースのアクセサリー。ここで銀粘土というのを教わりました。銀の混じった粘土状のもので、焼くと銀だけになる。アクセサリーの台座に使っています。陶器のアクセサリーを狙うなら、ここまでやらなくては。
ここまで、陶器関連のブースでした。 学んだことは
1、 主張を絞って、方向性をはっきりとうちだすこと。あれもこれも見せてどれかが当たってくれればいいというやり方は人を引き付けない。
2、 斬新性と実用性をバランスさせる。これは難しいけれど、何とかこの道を見出す必要があります。
3、 値段は3000円が中心軸。1万円を超すものは珍しい。小物は1000円以下が軸。
当方の作品ももう一歩で何とかなるでしょう。しかし、このもう一歩が重くのしかかってきます。自然教育園をとぼとぼ下を向いて歩いているのは、このもう一歩をどうオーバーカムしようかと思案しながら歩いているからで、写真のことを思案しているのではありません。
ハンドメードマーケットはまだ明日も続きます。
2016-7-23
HandMade In Japan Fes 2016 (東京ビッグサイト2016-7-23, 24)に行ってきました。5,500名のクリエーターの個性あふれるオリジナル作品がずらり、5万人超のお客さんが参加。
撮影はFujifilm X-T10 + Zeiss touit 12mm
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当日入場券を買う人の列、前売り券を持っている人の列はこれよりずっとすごい。どうやら、HandMade体験コーナーの席取り合戦のためらしい。
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アクセサリー・ジュエリー、ファッション、バッグ・財布・ケース、素材、家具・インテリア、クラフト、アート、イラスト・雑貨・人形、ファーマーズ、オールジャンルのコーナーに分かれて個人から小さな工房、スワロフスキーなどの結構大手までぎっしりとブースが並びます。手作り体験のワークショップコーナー、フード&カフェ、ライブステージ、キッズスペース、ライブペインティングコーナー等もりだくさん。若い女性を中心ですが、こんなに大勢の人が集まるとはびっくりです。ハンドメードマーケットはもともとインターネット販売システムが生み出した小規模クリエーターが作る新ビジネスマーケットです。ここまで人が集まるとは、年寄りには予想もしなかった。この手の大規模ハンドメードマーケット・フェスは東京ビッグサイトや横浜みなとみらいで年間数回開かれているようで、このHandMade In Japan Fesは2013から4回目になり、ハンドメードマーケットは一時的流行ではなく大きな潮流となっているようです。
当方は陶器を今年の秋か来春のハンドメードマーケットに出店することが当面の目標です。
ということで、下見です。当然陶器のブースを中心にまわります。
クラフト・コーナーの入り口にある陶器ブースを見て、びっくり。クオリティー高いですよ。
きちんと美大で学んだ連中の作品は、陶芸6年目とはいえど素人の当方のクオリティーは到底通用しない、とまずは大きなショックを受けたのです。
レポート1 陶器ハイクオリティー
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ロクロワークはきちんとした形が身上ですから、技術が見え見えでごまかしがききません。ここはクオリティーの高さが見えます。さらにガラスを巧みに使って粒々模様を出しています。これは当方が今やっている隠し玉武器の一つなのです。しょっぱなから、形とガラスとダブルでパンチを受けました。
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その隣もクオリティーが高い。
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一つの器を作るのに、3つのパーツに分けて合体して作っています。とても手の込んだ作品です。当方が使おうとしていたラスター彩上絵をふんだんに使っています。ここでも当方の隠し玉が使われてしまっています。
と、ここまではショックで真っ青でしたが、主催者はクオリティーの高い作家を手前にもって来るらしく、到底及ばないのはこの2件のみ、このコーナーの内側に入ると、迫ってくる陶器作品は激減するのです。 上記2店に対してだって、まだまだ当方の隠し玉がいくつも残っているのだ、と元気を吹き返すのです。クオリティーでは負けてもアイデアでは負けない。
レポート2 クオリティーはあるのだがディスプレイに問題あり
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このクラフト・コーナーの内部に入ると、見慣れた陶器が主流になります。このブースはごちゃごちゃで、最初に紹介したブースの整然としたディスプレイ/主張とは大きな差があります。よく話を聞くと、スペインでタイルの勉強をして、その描き方が基調になっているとのこと。確かに右真ん中のタイルなど細かい作りで、よく見れば良くできています。全体にスペイン風絵柄から日本陶器の伝統的絵柄に埋没してゆく過程が混然としています。スペインタイルから新しい展開の方向をつかみきれていない。思想が固まっていないからディスプレイも混然として、せっかくいいものがありながら、お客を引き付けられないでいる。
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このブースはさらに混然としています。そうとう経験のある男性陶器作家さんが器を作り、デザインを勉強した女の子が絵柄をつけているという分業だそうです。ここも方向が行き当たりばったりで、ごちゃごちゃです。いろいろ作れば何か当たるかもしれないと思っているのか。2人のマッチングが悪いという気がします。
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このブースはここに分類するのは申し訳ないくらい色々な試みをしています。複数の作家の作品の集合かもしれません。しかし、伝統陶器の延長から抜け出そうとするが、突き抜けた鋭い突っ込みがみえません。そのためにディスプレイが混然としてとらえどころがない。 拡大してみるとシーサが見えるところから、沖縄の窯かもしれません。ここでは話を聞かなかったので、残念なことをしました。
レポート3 かわいい系陶器
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当方はカワイイ系を中心に持ってくる自信とうていはありません。
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レポート4、まだ伝統から突き抜けることが出来ない陶器
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最初に紹介したハイクオリティーの2ブースはハイクオリティーすぎて、常用としては買いにくいかもしれないと思うのです。ここが難しいところ。
レポート5, 小物系陶器
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このブースは小物に徹底しています。陶器ベースのアクセサリー。ここで銀粘土というのを教わりました。銀の混じった粘土状のもので、焼くと銀だけになる。アクセサリーの台座に使っています。陶器のアクセサリーを狙うなら、ここまでやらなくては。
ここまで、陶器関連のブースでした。 学んだことは
1、 主張を絞って、方向性をはっきりとうちだすこと。あれもこれも見せてどれかが当たってくれればいいというやり方は人を引き付けない。
2、 斬新性と実用性をバランスさせる。これは難しいけれど、何とかこの道を見出す必要があります。
3、 値段は3000円が中心軸。1万円を超すものは珍しい。小物は1000円以下が軸。
当方の作品ももう一歩で何とかなるでしょう。しかし、このもう一歩が重くのしかかってきます。自然教育園をとぼとぼ下を向いて歩いているのは、このもう一歩をどうオーバーカムしようかと思案しながら歩いているからで、写真のことを思案しているのではありません。
ハンドメードマーケットはまだ明日も続きます。
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