小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

白金自然写真クラブ 2014秋写真展 その1

2014-10-05 21:42:55 | 日記
白金自然写真クラブ 2014秋写真展 その1

2014-10-4 (土曜日)
御無沙汰です。最近必死に仕事をしています。今年中にLifeSeqを軌道にのせなければなりません。
それでも、今日は、2つのことがありました。白金自然写真クラブの例会と、その後クラブのメンバーの知り合いのプロ写真家、清家正信氏の写真展を見に行ったことです。





清家正信氏の写真は例えばこういう写真です。
11月28日から、自然教育園のロビーでクラブの写真展が始まります。是非お立ちよりください。例会に展示する写真の候補とキャプションを持ち寄ることになっていて、金曜の午後から用意を始めたのですが、写真プリントが終わったのが夜中の2時半、本日は早起きしてキャプション作りで、ほんと疲れました。
清家正信氏は最近は花の写真が多く、プロは花をどう撮るかを知りたかった。撮影のバックにある考え方は色々参考になりました。当方がいつも言っている、伊藤若冲の絵の描き方のバックにある考え方、<自分が対象をどう見るかではない。もともとモノには全て霊がある。その霊をいただいて、ありがたく、それをそのまま表わすだけである>と同じような考え方を清家正信氏は語っていました(普通はど素人相手にこのような話をする人ではないそうです。当方がしつこく聞くものですから、仕方なくしゃべったということです)。花のバックは白がいい、花そのままが現れるから。花の部分ではなく全体のたたずまいを表わしたい。花を家に飾って、枯れて落ちるまで写真を撮り続けて、その中で気に入った物を出す。最後に機材のこと、カメラは6台、花撮りにつかうのはキャノンと90mmマクロ、あとはライカがいい。レンズがいいから。 そうか、プロはみなキャノンとライカなんだ。
でも、当方はどこまでもソニーα7Rで行きます。最近、とっても手になじんできたと思っています。(ちなみに当方だって、現在6台のカメラを持っています、みんなミラーレスで、プロカメラマンの6台とは大違いですが。)
そうそう、ソニー用に買ったツアイスのtouit 12mm(APS-Cで実質18mm)のその後ですが、やはりツアイス・ディスタゴン18mmとは違う表現です。何かを失っている。今度発売される、ソニー・フルサイズEマウント用のツアイス・レンズLoxia, 35mm と50mmは重量がとても軽くなっていますが、MFだそうです。 Touitで重量を軽くするすべを会得したものの、AFにして失ったものがあり、またMFに戻して、その失ったものを取り戻そうとしていると、勝手に想像しています。ソニーブランド・ツアイスの広角ズーム、16-35mmとLoxiaが早く発売にならないかな。すぐには買いません。どんな評価を受けるか早く知りたい。新しいレンズは見向きもせずに、ライカレンズに挑戦する道を歩むかもしれない。
朝、30分で作ったキャプションはなんと<俳句>です。今年2月から撮った写真から選んだ展示会用・候補写真とキャプション<俳句のようなもの>を載せておきます。ご興味があったら、年末に自然教育園まで足を運んでください。


モミジ 2013-12-15  <秋深く蝶群れ飛ぶ白金の森>
Sony alpha7R + Sony-Zeiss Sonnar 135mm


カタクリ  2014-3-26 <また会えた愛の形を愛でる時> (カタクリの花言葉は初恋、嫉妬) Sony alpha7R + Zeiss planar 100mm macro


ヤマブキ 2014-4-23 <夢に見た山吹まみれの春の時> 
Sony alpha7R + Zeiss planar 100mm macro


ハナダイコン 2014-5-4 <池ふちに花咲競う春ウララ> 
Sony alpha7R + Sony-Zeiss Sonnar 135mm


ウバユリ 2014-7-23 <ウバユリに居心地良くて長居する> 
Sony alpha7R + Zeiss planar 100mm macro



キアゲハのペア 2014-7-27 <愛の舞見せてくれるか密かな時> 
Sony alpha6000 + coBORG 220mm


羽化ヒグラシを襲うスズメバチ 2014- 8-8 <青空に歌うことなく無念かな>
Sony alpha6000 + coBORG 220mm


ヤマホトトギス 2014-9-19 <いつの日か宇宙に浮かぶホトトギス> 
Sony alpha7R + Zeiss planar 100mm macro

白金の森は<バイオミメティックス>の宝庫と考えました。バイオミメティックスとは生物からその持てる力(機能)を学んで、人の生活に利用しようとする先端技術開発です。このアイデアを今後の自然公園写真のテーマに発展させようと思っています。これはホトトギスの面白い形を宇宙ステーションに使おうと思ったのです。


ノハラアザミとウラギンヒョウモン 2014-9-13 <見た目より味はいいよと皆が言う> 
Sony alpha6000 + coBORG 220mm


ノハラアザミとなんとかハチ? 2014-9-27 <見た目より味はいいよと皆が言う> 
Sony alpha7R + Zeiss planar 100mm macro


ゲンノショウコ 2014-9-19 <人知れぬ小さき花の美しさ> 
Sony alpha7R + Zeiss planar 100mm macro

ほんと、足元に咲く気が付かないくらいの小さな花。これがあの漢方薬のゲンノショウコの花とは知らなかった。


ヒガンバナ、カリガネソウ 2014-9-19 <際立ちて秋を色取る彼岸花> 
Sony alpha7R + Zeiss planar 100mm macro

カリガネソウの茂みの奥に咲く、小さな彼岸花。小さいくせに強烈な主張をしています。彼岸花はどう撮っても異次元の花に思えるのです。


ヒガンバナ 2014-9-19 <楽しかり赤の迷路に迷い込み>
Sony alpha7R + Pentax FA77mm limited


カリガネソウ、ボウジャク 2014-9-27 <どこまでも飛び回りたい天国の森> 

ボウジャク<蜂雀>というのは別名ハチスズメですが、ハチでもなければ鳥でもなく蛾の仲間で、スズメガともいいます。ハチドリみたいにホバリングしながら蜜をすいますが、その羽ばたきも半端でなく早い。カリガネソウは10m四方くらいの結構大きなスペースを占める茂みを作っています。ボウジャクはその中を超高速で飛び回るので、この組み合わせで写真を撮るのはとても難しい。これはcoBORGでMFで撮っていますが、おそらくAFで撮っても茂みの中ではそう簡単にピントが合わないでしょう。


キバナアキギリ  2014-9-28 <よく見れば誘うがごときコトジソウ> 

葉の形が琴の弦を支える琴柱に似ているので別名コトジソウともいいます。木陰にひっそり咲く小さな花のわりには良く見ると、花の蜜を吸いに花筒に入った虫の背中に花粉を付ける仕掛けを持つとか、なにやら妖艶なる雰囲気を持っています。

白金自然写真クラブの連中に合わせて、作風が変わったと家内が言っています。今年は花がテーマだったのに、とうとう昆虫を入れてしまったことは当方としては堕落中の堕落、俳句をつけるのは三流と三流を足し算して、六流になるということか。うーむ、虫と俳句は全部カットだ、今晩寝ながら考えよう。やっぱり、プロ清家正信氏の写真は後味がいい。

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