小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

自然教育園日記 その195 前ボケ-1

2021-07-16 17:38:06 | 写真日記
自然教育園日記 その195 前ボケ-1

2021-7-9~11
ここのところFujifilm GFX100S + GF110mm F2 ばかりを持ち出しています。
前ボケを大きく入れることにより、画面を少しでも絵画的にシフトしたい。つまり、<リアルを越える>シリーズで、人工的な舞台装置でリアルを絵画的にシフトする試みをしてきたのですが、これが行き詰まっていた時に、Fujifilm GFX100S + GF110mm F2システムのおかげで、前ボケの利用を思いついたのです。こんなことは他のシステムでもできるし、どの写真の教科書にも書いてあることです。しかし、GF110mmが前ボケの美しさと、本当は後ろボケの美しさを教えてくれたから、この方向をやる気になったのです。ではFujifilm GFX100Sはどういう意味があるのかというと、今日載せた絵の約半分は、相当遠くの画像をトリミング拡大しているのです。これにはGFX100Sの一億画素が必要なのです。撮りたい対象前の都合のいい位置に前ボケ用の何者かがなければなりません。その位置関係を作れる場面は自然教育園にはそうありません。相当遠くの対象を使わねばならないケースが多いのです。しかも対象に蝶だの虫のアクセントが欲しいのです。こんなうまい具合のケースなど、そうあるものではありません。遠くの対象を無理やり撮って、トリミング拡大してゆかないと、釣果0の毎日を送らねばなりません。

以下に載せた絵は、どれも理想とは程遠い状況の中で、実験を繰り返している結果です。前ボケをとにかく入れるという命題で手一杯で、後ろボケなどとっても考えている余裕がありません。蝶だの虫が飛び込むのをじっと待っても、連日の暑さで、目が回ってきてギブアップ。



この思い切った前ボケが気にいっています。オレンジはノカンゾウかヤブカンゾウ。









濃いピンク色はミソハギ







うすいピンク色はチダケサシ















これは相当遠いターゲットをトリミング拡大。修正を重ねて何とか見られるところまでもってゆきました。

ここの所、右ひざ関節の古傷(40年前サッカーでじん帯断絶して手術した)部分が痛くて思うように歩けない。2年前、5kg背負って、五色沼を4km歩いた時から始まったトラブルです。その後、今年の春、<リアルを越す>で中腰の撮影を何週間も続け、さらに中腰で30kgの陶絵画パーツの集合作業を数日行った結果、トラブルが固定してしまいました。右ひざを折り曲げられないほどパンパンに張っています。上の絵はFujifilm GFX100S + GF110mm F2、2kgの機材で中腰の撮影ばかりです。現在はこの機材を持って自然教育園まで往復することすら難しくなってきました。歩けなくなったら万事休すです。どうしましょう???



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