日経BPコンサルティングの”ブランド・ジャパン”と呼ばれるプロジェクトが、2001年より年1回の頻度で行っている、我が国で最大規模のブランド価値評価調査です。
この調査は、一般生活者(消費者)による調査の「一般生活者編」とビジネス・パーソン(企業人)による調査の「ビジネス・パーソン編」の2つに分かれており、それぞれにおいてブランドランキング(上位100)が公表されています。経年比較が可能なように、ランキング算出に反映される主要な設問は毎年同じで総合力を算出する際の基本的な計算方法も同様の手順となっているようです。
なお、総合力を算出するに当たって、「一般生活者編」では、フレンドリー(親近性)、コンビニエント(利便性)、アウトスタンディング(卓越性)、イノベーティブ(革新性)という4指標が用いられ、一方「ビジネス・パーソン編」では、、先見力、人材力、信用力、親和力、活力という5指標の他、5つの「企業評価項目」も用いられているようです。
最近(2021年3月26日)、2020年秋冬に行った調査(※)の結果が"ブランド・ジャパン2021"として公表されました。下記サイトです。
https://consult.nikkeibp.co.jp/ccl/atcl/20210326_1/
※ 2020年11月10~12月6日に実施。一般生活者編は1000ブランドを対象、4万1000人が回答、ビジネス・パーソン編は500ブランドを対象、2万1000人が回答。
上記サイトによると、「一般生活者編」ランキングの(全1000ブランド中の)トップ10は、以下のようになっています(注:カッコ内数字は前年調査時のランキング)。
ユーチューブ(1)>Google(6)>ユニクロ(13)>無印良品(3)>ソニー(41)>日清食品(5)>アマゾン(7)>ディズニー(20)>トヨタ自動車(68)>アップル(12)
また、「ビジネス・パーソン編」ランキングの(全500ブランド中の)トップ10は、以下のようになっています(注:同上)。
アップル(3)>トヨタ自動車(2)>ディズニー(1)>任天堂(5)>ソニー(6)>パナソニック(7)>日本航空(11)>楽天(8)>キリンビール(38)>スタジオジブリ(9)
なお、この調査においては、正確な集計・分析を行うために、特別顧問や企画委員会(注:ブランド理論、マーケティング、統計学の第一線で活躍している委員で構成)が協力しているようです。