俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

寒晴

2025-01-10 | 俳句・冬・天文

 

 

寒晴や夕日の当たる林抜け

 

 

 

 

 

 

寒さが厳しい日の晴天のことをいう。

 

 

 

 

 

 

大気は冴え冴えと澄み渡り、空は抜けるように青い。

 

 

 

 

 

 

冬晴という季語に対し、寒晴には身が引き締まるような厳しい語感がある。

 

 

 

 

 

 

寒晴の中、林を歩いて抜けた。

林には夕日が当たっていた。

 

 

 

 

 

寒晴や夕月すでに橋の上

 

 

 

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冬落暉

2024-12-29 | 俳句・冬・天文

 

 

冬落暉この一年を振り返り

 

 

 

 

 

 

冬に見られる入日をいう。

 

 

 

 

 

 

冬の日は夏とは違い南西に沈む。

 

 

 

 

 

 

日差しの強さは弱まるが、寒気のなかの夕日は非常に眩しく感じられる。

 

 

 

 

 

 

散策の終わりの方になると、冬落暉が見られた。

入日を見ながらこの一年、いろいろなことがあったことを振り返った。

 

 

 

 

 

武蔵野に残る林や冬落暉

 

 

 

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冬の雲

2024-12-26 | 俳句・冬・天文

 

 

足軽きことありがたし冬の雲

 

 

 

 

 

 

冬に現れる雲をいう。

 

 

 

 

 

 

晴れた青空に広がる雲もあり、雪催いのどんよりとした雲もある。

 

 

 

 

 

 

晴れた日に見られる美しい雲は主に積雲や層積雲などであり、また、大雪をもたらす雲は主に積乱雲である。

 

 

 

 

 

 

足取りが軽く歩けるということはありがたいことである。

様々な形の冬の雲を眺めながら歩いた。

 

 

 

 

 

冬雲の燃ゆるもありて暮れむとす

 

 

 

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冬の月

2024-12-15 | 俳句・冬・天文

 

 

遠方の人恋しとも冬の月

 

 

 

 

 

 

寒々と冴えた月をいう。

冬の翳なく冷え冷えとした月を見上げていると、遠方に住むかの人はどうしているのかなあと、人恋しくも思われた。

 

 

 

 

 

あな近し冬満月と太歳(たいさい)と

 

 

 

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冬日没(い)る

2024-12-02 | 俳句・冬・天文

 

 

林間を歩きあるきて冬日没る

 

 

 

 

 

 

冬の太陽が沈むことをいう。

 

 

 

 

 

 

寒気のなかの冬日差しは暖かくありがたいものである。

それが地平線に沈むのは寂しく、沈むと急に寒さが襲ってくる。

 

 

 

 

 

 

「冬落暉」も輝きながら沈む冬の入日をいう。

 

 

 

 

 

 

一日中林間を歩きに歩いた。

その結果、冬の入日を見ることとなった。

 

 

 

 

 

冬落暉明日の安寧祈りゐて

 

 

 

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