犬連るる人ら集まり日脚伸ぶ
野火止用水
冬至を過ぎて昼の時間が少しずつ伸びてゆくことをいう。
一日一日と日が長くなってゆくが、その伸び方は俗に畳の一目ずつともいわれるほど遅々たるものである。
一月も半ばを過ぎると日が伸びたことを実感するようになる。
春がそこまで来ていることを喜ぶ気分がある。
公園には犬を連れた人が多く、次第に集まって会話を楽しんでいる。
その様子に、日脚が伸びたことが実感された。
日脚伸ぶベンチに憩ふ男ゐて