俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

寒鴉

2009-01-06 | 俳句・冬・動物


暮れ方のひと舞したり寒鴉

寒さ極まる冬の鴉のこと。朝、市街地のごみ置き場の生ごみをあさったり、畑や海辺で過ごし、日が暮れる頃次々と塒に帰ってくる。寺の森に数百羽の鴉が棲みついている。夕方帰ってきた鴉が何かの音に驚いたのか一斉に飛び立って鳴いていた。寝る前の運動のようなものだろうかとも思った。

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寒鴉からすの声に振り向きぬ



夕空を暫く翔(かけ)り寒鴉


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寒の入

2009-01-05 | 俳句・冬・時候


目交(まなかひ)に富士見ゆる駅寒に入る

陽歴の一月五日頃に当たる。この日は二十四節気の一つ「小寒」で、この日から節分までの約三十日間が「寒の内」。一年のうちでも最も寒い時期となる。高架駅から真正面に雪の富士山が眺められた。心なしか寒の入らしく寒く感じた。

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小寒の竹林に入る日差しかな


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四日

2009-01-04 | 俳句・新年・時候


遠望の四日の筑波青かりき

三が日の年初の行事が終わり、仕事を始める日。ただ、関東では松の内の七日までは正月気分が続く。超高層ビル60階の展望台から周囲を眺めた。最初に目に入った筑波山がなだらかに青くはっきりと見えた。眼下の街には本格活動をする前の穏やかさがあった。

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どこまでもビルの見えたる四日かな


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達磨市

2009-01-03 | 俳句・新年・人事


雲流れ日を隠しけり達磨市

暮れから正月にかけて各地の神社仏閣で達磨市が立つ。新年に神棚に飾って開運厄除を祈願する達磨で、願い事をしながら片方の目に墨を塗り、願いが叶ったときもう片方の目に墨を塗る。神社に達磨市が立っていた。大きな雲が流れて、赤い達磨が時折翳っていた。

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達磨市人の流れの中にをり


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初詣

2009-01-02 | 俳句・新年・人事


参道の店のあれこれ初詣

新年になって初めて神社仏閣に参詣すること。一年の息災、学業成就等を祈願する。地元の神社に詣でることが多いが、有名な神社仏閣に詣で、長い行列に並んでお参りすることも多い。大宮にある武蔵一宮氷川神社に初めて詣でた。長い参道の左右に様々な種類の屋台が並んでいて、ぞろぞろと歩きながら見ているだけでも楽しかった。

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初詣やうやく門につきにけり




楠の木霊(こだま)とありぬ初詣


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コメント (2)
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