俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

寒月

2009-01-11 | 俳句・冬・天文


寒月や一世(ひとよ)のうちのこの時を

寒中を含め、冬の月の寒々と冴えた月をいう。月光は白々として冷たい感じがするが、くっきりとして孤高の美しさがある。今宵は、わが一生のうちのただ今このときを、寒月に見入っていた。

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冬の山

2009-01-10 | 俳句・冬・地理


冬山を見たくて山を登りきし

冬の山には草木の枯れた山、雪の降る山、雪の積もった山(雪嶺)、常緑樹の黒々とした山など様々な景がある。冬の山を見たいと思い、東京の西方に位置する高尾山に登った。晴れ渡った山頂からは、山梨方面の山々が望まれた。写真は大室山。

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胸開く青き冬山望むとき


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寒夕焼

2009-01-09 | 俳句・冬・天文


寒夕焼富士を大きくしたりけり

寒中の夕焼け。「夕焼」は夏の季語で、永い時間見られ、色も濃いが、冬の夕焼けは時間も短く、淡い。夕焼けが始まったかと思うと、あっという間に消えてしまう。それだけに儚い情趣がある。少し遠くまで歩き、帰る頃、夕焼けが見られた。気がつくと、富士山が黒くシルエットとなっている。いつもより大きく見えた。

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歩きたる小江戸の町や寒落暉(かんらつき)


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藪巻(やぶまき)

2009-01-08 | 俳句・冬・人事


藪巻の人の如くに池の島

雪折れを防ぐために庭木や竹を筵(むしろ)などで包み、それを縄でぐるぐると巻いたもの。鯉の池の島にかわいい藪巻があった。その立ち姿は大小の人が3人並んでいるようであった。

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藪巻に昼の日差しや風もなく


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寒暮

2009-01-07 | 俳句・冬・時候


金色に包まるる富士寒の暮

寒中の夕暮れ時。冬は短日とも言われるが、寒の暮は暮れ方の情景に重きを置いた季語。家や街灯に明かりが灯り、冴え冴えとした星が瞬き出す。沈む夕日を背に受けて、富士山が金色に包まれた。寒暮にも一瞬の美しさがあった。

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広き畑広き空ある寒暮かな


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