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俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

水温む

2009-02-23 | 俳句・春・地理


水温む鯉の集まる岩に立ち

寒さが緩み、春の日差しに沼や池の水が温んでくること。水底でじっとしていた魚が次第に活発に動きはじめ、春の訪れが感じられる。お爺さんと孫と見られる一行が池にやってきた。孫は木の枝で鯉を触って遊んでいたが、お爺さんは鯉が泳ぐのをじっと眺めていた。

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渡りきし木橋の下の水温む


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春蘭

2009-02-22 | 俳句・春・植物


丈低き春蘭ありぬ松の下

ラン科の多年草。山林や低い山などの日当たりのよい所に自生するが、鑑賞用としても栽培される。高さ約二十センチ。春に、淡い黄緑色で紅紫色の斑が入っている花を咲かせる。花茎が伸びずに花をつけている春蘭を松の根元に見つけた。久しぶりに見た春蘭に少し興奮した。

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見つけたる春蘭にあり恋心


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馬酔木の花

2009-02-21 | 俳句・春・植物


日を浴びて心晴れけり花馬酔木

「馬酔木」というとすぐに堀辰雄の「浄瑠璃寺の春」を思い出す。すでに馬酔木が咲いていた。白い壺状の花を多数つけて春の日を浴びていた。久しぶりに晴れた空のもとを歩き、こちらも心が晴れてきた。そのとき、白い馬酔木に同化した。

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花馬酔木耳を澄ませば水の音


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余寒

2009-02-20 | 俳句・春・時候


鬼太郎の家に窓ある余寒かな

寒が明けてもまだ残っている寒さのこと。「春寒」には春になっているのにまだ寒いという感じがあるのに対し、余寒は引きずっている寒さに重点がある。ゲゲゲの鬼太郎の家があった。鬼太郎の家にも窓があり、開けられたその窓に余寒を感じた。

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余寒なほ煙出しより煙出で


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春めく

2009-02-19 | 俳句・春・時候


春めくや新宿のビル日を浴びて

寒さはまだ残っているが、辺りの景色や気候がなんとなく春らしくなってくること。野山の眺めも春色が濃くなり、いきいきとしてくる。新宿に所用で出かけ、昼食を食べたビルから外を眺めた。春の日がビルに降り注ぎ、春らしい景色となっていたので、携帯のカメラで撮ってみた。

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岩走る垂水(たるみ)の白も春めけり


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