俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

木五倍子(きぶし)の花

2009-03-26 | 俳句・春・植物


晴れてきし朝の小山や花きぶし

キブシ科の落葉低木。山地に自生する。三~四月、葉に先立って多数の花穂(かすい)を垂らし、鐘の形をした淡黄色の小花を密集してつける。曇っていた空が朝から晴れ渡った。低い山の上の青空が美しい。山のあちらこちらに木五倍子の花が垂れ下がり、朝日を受けていた。

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花木五倍子伊豆の潮騒聞えきぬ


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スノーフレーク

2009-03-25 | 俳句・春・植物


スノーフレーク漫(そぞ)ろ歩きにバス停へ

ヨーロッパ中南部原産のヒガンバナ科の多年生球根植物。細長い水仙のような葉と鈴蘭に似た花なので、別名「鈴蘭水仙」。また、「大松雪草」ともいう。鈴蘭型に垂れた小さな白い花びらの先端に緑色の斑点があるのがチャームポイントとなっている。バス停までの道を、辺りの草花を眺めながら歩いた。その中にスノーフレークがあった。

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スノーフレーク山の明るき散策路


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春暁(しゅんぎょう)

2009-03-24 | 俳句・春・時候


春暁の渚を歩(あり)く人をらず

春の明け方の時刻。東の空がほのぼのと白みかける時分をいう。5時半頃目が覚めたので、ホテルの窓を開けて海を見た。東の空が橙色に染まって、夜が明けようとしていた。渚にはまだ人影はなかった。

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春暁の波音聞けり窓の椅子


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春雨

2009-03-23 | 俳句・春・天文


春雨の島へと翔(かけ)る鳥一羽

春雨は静かに降り、しっとりとして艶なものとして詠われてきた。単に春に降る雨ではない。伊豆下田に着いたときは雨であった。昼というのに夕方のような暗さになっていた。近くの小島も霞んで見えたが、鳥が一羽春雨の中を島へと飛んで行った。

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春雨や少しく歩き港町


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草の芽

2009-03-22 | 俳句・春・植物


粗土(あらつち)を出でて深紅や名草の芽

春に萌え出る様々な草の芽のこと。菊、桔梗、菖蒲、芍薬、百合など名のある草の芽のことを「名草の芽」という。また、「菊の芽」「桔梗の芽」などとも用いる。草の芽は普通緑色が多いが、深紅の芽が粗土から出ていた。その色は少しく衝撃的であった。

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