俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

残雪

2013-04-25 | 俳句・春・地理


残雪の甲斐駒ヶ岳(かひこま)確と真つ向に

春になってもいつまでも消え残っている雪のこと。北国や日本海側、山岳地帯などでは、降った雪が幾日も消えずに残っていることが多い。山腹の雪の消え具合によってできる形を「雪形」といい、田植えや種蒔きの時期を知る目安とした。北アルプスの爺ヶ岳の「種蒔き爺さん」や白馬岳の「代掻き馬」などが知られている。

馬見塚公園から甲斐駒ヶ岳がよく見えた。山にはまだ雪が残り、その白い残雪が神々しさを増していた。中央アルプス、南アルプスとも高い山には残雪が見られ、青空に映えて美しかった。


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木曽駒ヶ岳

残雪に縁取られたる山の襞


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残る鴨

2013-04-24 | 俳句・春・動物


漂うて人近きなり春の鴨

多くの鴨が北方へ帰ったにもかかわらず、春深くなってもまだ帰らずにいる鴨をいう。そもまま一年中いるのは「通し鴨」(夏季)、「軽鴨」(夏季)は「夏鴨」ともいい留鳥。

駒ヶ根の馬見塚公園の池に五・六羽の春の鴨がいた。花筏の中を進んだり、池を横切ったり、陸に上がって昼寝をしたりしていた。池の端に立つと鴨は近寄ってくるほど人なつっこかった。


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残り鴨池広々としてゐたり


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山吹

2013-04-23 | 俳句・春・植物


山吹や誰か径に話しゐて

バラ科の落葉低木。山野に自生し、特に渓流沿いに多く見られる。鑑賞用にも栽培。四~五月、濃い黄色の五弁花をつける。園芸種に八重山吹があり、ぼってりと咲く。別属だが、白い四弁花をつける白山吹もある。

径の脇に山吹が咲いていた。午後の日を受けて花の黄色が明るい。山吹を見ている間、近くで男女の話をする声が聞こえていた。


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山吹の道にはぐれてしまひけり


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朝桜

2013-04-22 | 俳句・春・植物


茅屋根の後ろ木曽駒朝桜

ホテルを朝の6時に出て、伊那谷の中川村へ茅葺屋根の農家の朝桜を見に行った。昔は茅葺屋根の家が何軒もあったそうだが、今では一軒残るのみとのことであった。

行くと、桜が丁度満開で、のどかな昔の日本の風景を撮ることができた。ただ、後方の木曽駒ヶ岳の頭に雲がかかっていたのが残念であった。しばらくすると、屋根のてっぺんに猫がいるのに気がついた。猫はのんびりとこちらを見ていた。


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光前寺の朝桜





大股に歩く散策朝桜


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夜桜

2013-04-21 | 俳句・春・植物


点灯をして夜桜となりにけり

駒ヶ根市赤穂の光前寺で桜まつりが催されていた。境内にはNHKの無人テレビカメラが設置されており、桜の開花の様子を天気予報時などに中継していた。

寺には夕方に行き、暗くなるのを待っていると、本堂前で地元の子供たちによる太鼓の演奏があった。そのうち暗くなり、境内の桜がライトアップされた。それより桜は夜桜となり、白く浮かび上がった。


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夜桜を仰ぎて歩くふたりかな


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