俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

夕桜

2013-04-20 | 俳句・春・植物


山間の一本道や夕桜

駒ヶ根市中沢は川沿いの一本道を上って行った山間にある。その道の両側に今を盛りと大きな桜が咲いていた。日が傾くと、桜はスポットライトを浴びたように明るく輝いた。

桜は日のありどころによってそれぞれ違った姿を見せる。日の離れる前の夕桜はほんの短時間であるが、桜の本当の美しさを見せてくれる。夕桜という言葉にも暖かさと懐かしさがある。


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山川に立つ堰音や夕桜


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枝垂桜(3)

2013-04-19 | 俳句・春・植物


祠ある枝垂桜を仰ぎけり

こちらも栗林にある無名の高木の枝垂桜で、その下にやはり古い祠が祀られていた。土地の人々が百年以上に渡り、桜を神として崇めてきたことがわかる。

古木であるが、今も花をつけ、風が吹くと柳のように靡いていた。その姿を見て、敬虔な気持ちにさえなっていた。


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駒ヶ根市中沢の枝垂桜(下は廃車のバス)




駒ヶ根市赤穂の光前寺の枝垂桜





憩ひけり枝垂桜の下に入り


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桜(3)

2013-04-18 | 俳句・春・植物


名もなくて古木の桜畑隅に

長野県駒ヶ根市東伊那の栗林というところに古木の一本桜が咲いていた。太い幹は雷にでも撃たれたのか途中までしかなく、そこから細い枝が伸びて花を咲かせていた。

百年以上経ているだろうと思われるこの桜にはそれなりの風格があり、根元には古い祠が祀られていた。この桜には名がないそうで、一般にはほとんど知られていないが、写真の被写体としてはよい桜であった。


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風雪といふこと古き桜にも


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桜(2)

2013-04-17 | 俳句・春・植物


信州の山青くして桜かな

東京近辺の桜が終わった後二週間ほどして南信州では満開を迎えた。長野県の駒ヶ根に桜を見に行った。馬見塚公園では丁度満開で、春の日差しを受け、池の周りの桜が見ごろとなっていた。

山頂付近に残雪の見られる南アルプスと中央アルプスの間にあり、公園からも桜越しに青い山々が望まれた。


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さくら満ち老人の押す車椅子


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蒲公英

2013-04-16 | 俳句・春・植物


たんぽぽや何処へ行くも旅心

キク科タンポポ属の多年草の総称。野原、道端などに普通に見られる。三~五月頃、茎の先端に黄色または白色の頭花を一つつける。関東蒲公英、関西蒲公英、蝦夷蒲公英、白花蒲公英などが各地に分布するが、西洋蒲公英に圧倒されている。

蒲公英が足元に咲いていた。どこにでも咲く蒲公英であるが、どこで見ても旅心が湧いてくるのは抑えられない。


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蒲公英や晴れたる昼の日と風と


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