俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

2014-02-23 | 俳句・春・植物




梅白しふるさと遙か思ひゐて



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バラ科の落葉高木。

中国原産。







日本には八世紀頃渡来したとされる。

万葉時代では花と言えば梅のことを指していた。







早くも梅が咲いていた。

梅を見て、遠くなるばかりのふるさとを思い出していた。






けふを生きむ青空の梅恃みとし



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春めく

2014-02-22 | 俳句・春・時候




日の差して春めく谷戸の雑木かな



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寒さはまだあるが、気候や情景がなんとなく春らしくなってくる気配を

いう。







谷戸にも明るい春の日が差して、木々もいきいきと春らしくなってい

た。







四阿にゐて背(せな)の日の春めけり






春めくや何か銜ふる鴉ゐて



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獺(かわうそ)魚を祭る

2014-02-21 | 俳句・春・時候




魚祭る獺(おそ)や竹垣設はれ



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七十二候の一つ。

二十四節気の雨水の初候で、陽暦二月十九日から二十三日の頃

にあたる。

獺が捕えた魚をすぐには食べず岩や岸の上に並べておく習性が、

正月に先祖を祭る供え物に見立てられてこう言われた。






階(きざはし)に莚敷かれて獺祭(おそまつり)






獺祭(だつさい)の竹のトンネル通りけり



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余寒

2014-02-20 | 俳句・春・時候




ゴンドラのすれ違ひたる余寒かな



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寒が明けた後になお残る寒さをいう。

「春寒」は立春が過ぎたがまだ寒いという語感があり、「余寒」は

「寒」に重点が置かれ、より寒さが強く感じられる。

ある低い山にロープウェイで上った。

途中、ゴンドラがすれ違うとき、余寒を感じた。






頂上の余寒のベンチ一家族






山にゐて山を眺むる余寒かな



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雨水

2014-02-19 | 俳句・春・時候




薬草園土の湿りも雨水かな



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二十四節気の一つ。

陽暦では二月十九日頃にあたる。

「気雪散じて水と為る」と言われ、降る雪が雨に変わり、積もった雪

が解けて土が潤う時節。







薬用植物園には雪がまだ残っていたが、通路の土は黒く湿ってお

り、雨水という時候を実感した。






山鳩の水辺に来る雨水かな



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