俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

卯の花

2014-05-26 | 俳句・夏・植物




卯の花や霊巌洞へ坂がかり



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ユキノシタ科の落葉低木。

空木(うつぎ)の花のこと。






山野に自生し、生垣などにも植えられる。







五月頃、枝先に白色五弁の小花を密につける。







霊巌洞へは山の坂道を上って行く。

その道端に卯の花が盛りとなっていた。






山峡の川へ卯の花なだれけり



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夏の川

2014-05-25 | 俳句・夏・地理




夏の川武蔵所縁の肥後の地に



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夏の川には様々な表情がある。

山峡を涼しげに流れるのもその一つ。







熊本県の霊巌洞へ行くために、バスを降りた所に川があった。

霊巌洞は宮本武蔵が晩年に『五輪書』を書いた所として知られている。

その霊巌洞への上り口にある川は、夏らしく涼しげであった。






夏川や旅の眼をして欄干に



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南瓜の花

2014-05-24 | 俳句・夏・植物




南瓜咲く三崎台地の広さかな


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ウリ科の一年生果菜。

花には雌雄があり、五~六月頃、葉の脇に黄色い合弁花を開く。

雄花には花の下に長い柄があり、雌花には丸い子房がある。






三浦三崎に大きな南瓜の花が咲いていた。

目を上げると、その南瓜畑が広々と広がっていた。






花南瓜覗く喪服の女かな



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茉莉花(まつりか)

2014-05-23 | 俳句・夏・植物




茉莉花へけふ旅立つと告げにけり



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モクセイ科の常緑低木。

西アジア原産。

初夏から秋にかけて花をつける香料植物。

「素馨(そけい)」、「ジャスミン」ともいう。

白い花は香水の原料となる。

花は乾燥させてジャスミン茶にする。

(ただし、写真とは異なる白い花)







たまには旅に出かけることもある。

そのことをよく咲いている茉莉花に告げた。






茉莉花やひとを信ずること大事



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金雀枝(えにしだ)

2014-05-22 | 俳句・夏・植物




金雀枝へ女の重きカメラかな



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マメ科の落葉低木。

南ヨーロッパ原産。

日本には江戸時代にオランダから渡来。







五~六月、葉腋から黄色い蝶形の花を咲かせる。

花の後扁平な莢を結ぶ。

観賞用として庭園に植栽されるほか、生け花としても利用される。







金雀枝が明るい花をつけていた。

若い女性がきて、一眼レフの重いカメラを花に向けていた。






金雀枝や神は言葉を話さねど



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