俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

萱草の花

2017-07-21 | 俳句・夏・植物


藪萱草


萱草の花や水面の照り返し



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ユリ科の多年草。







夏、70~80センチの茎を伸ばして、百合に似た橙色の花を

つける。




野萱草



八重のものが藪萱草、一重のものが野萱草で、萱草の花と

して句に詠んでいる。







一日花で昼間だけ咲き、夜はしぼむ。

別名「忘草」は、この草を持っていると憂いを忘れるという中

国の故事からきている。







萱草の花が固まって咲いていた。

そこへ、近くの池の水面が照り返していた。






日陰なる雑木林や忘草



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水馬(あめんぼ)

2017-07-20 | 俳句・夏・動物




水底に影確とありあめんぼう



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アメンボ科の水生昆虫。

小川や池、沼などに生息。







水面を長い六本の肢を張ってすいすいと滑走し、小昆虫を

捕食する。







体から飴に似た匂いを出すところから、この名があるといわ

れている。

俳句では「水澄し」と詠まれることがあるが、本来はミズスマ

シ科の甲虫で別物。







水馬が小流に何匹かいた。

日向にいるものは、肢が水面を窪ませている六ケ所が影と

なって、しっかりと水底に映っていた。






水馬の手持無沙汰の滑りかな



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風鈴

2017-07-19 | 俳句・夏・人事




風鈴を鳴らして世情遠くせり



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鉄、ガラス、陶磁器などで作られた小さな釣鐘状または坪型

の鈴をいう。

内部に舌(ぜつ)があり、その下に短冊などを吊り下げる。







軒先や窓辺に吊るすと、風に揺らいで涼しげな音色を響か

せる。







軒先に風鈴を吊るしているので、風が吹くと鳴る。

世の中の出来事からは遠く離れて暮していることよ。






仏壇の見えて風鈴鳴つてをり



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夕立

2017-07-18 | 俳句・夏・天文




夕立を逃れてレストランの窓



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夏の夕方に降る局地的な雨をいう。







急に曇ってきたかと思うと、大粒の雨が地面を叩きつけて

降る。

雷を伴うことが多い。







二・三十分降ると止み、からりと晴れて涼しくなる。







ピカッと光ったかと思うと雷鳴がして降り出してきた。

近くのレストランに逃げ込み、食事を始めると大夕立となった。

店の大窓から、激しく叩きつける白雨を眺めていた。






車の灯消されむばかり大夕立



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百合(2)

2017-07-17 | 俳句・夏・植物




木洩れ日の百合高々とありにけり



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ユリ科の多年草。







百合は初夏から咲くが、種類によっては晩夏に咲くものもあ

る。







公園には、今を盛りと咲くものがあり、多くのアマチュア写真

家がカメラを向けていた。







木洩れ日に、オリエンタルハイブリッド系の「シルクロード」と

いう百合が咲いていた。高さは2メートルはあり、皇帝ダリア

のように見下ろしていた。






百合の前をみなら声を弾ませて



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