俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

落葉

2017-11-25 | 俳句・冬・植物




降り積みし業平塚の落葉かな



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落葉樹は冬の間に葉を落とし尽くすが、その散り敷いた葉

のこと。

 





木から離れて地上に落ちるまでのものも、地上に落ちている

ものもすべて落葉という。







地上に積もったばかりの乾いた落葉を踏むと快い音を立て、

積もってしばらく経った落葉はしっとりとした風情がある。







落葉を誘う風を「落葉風」、落葉の降るさまを雨にたとえた

ものを「落葉雨」、落葉をかき集めて入れる籠を「落葉籠」と

いう。







平林寺の境内に在原業平の名を冠した「業平塚」がある。

塚の周りには落葉が降り積もっていた。






夕暮の落葉の道や誰もをらず



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冬晴

2017-11-24 | 俳句・冬・天文




冬晴の銀の一機や尾を曳きて



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冬の晴れ渡った天をいう。







冬の季節は、太平洋側では晴れる日が多い。







寒さで委縮する気分も、冬晴に恵まれると気持ちに張りが

出る。







穏やかに晴れた冬の日を「冬日和」という。







冬晴の青空を銀色に輝く一機のジェット機が、白い飛行機雲

を曳いていた。






冬晴やカリヨンの音の遠くまで



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冬蔦

2017-11-23 | 俳句・冬・植物




冬蔦や墓の裏手の小暗くて



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ウコギ科の常緑蔓性木本。

山野に自生する。







枝は気根を出して岩や他の木々を這いのぼる。

葉は厚く光沢があり、卵形で、三裂、五裂することもある。

一般には「木蔦」という。







江戸期の墓が並ぶ裏手の林は小暗くなっていて、木々には

冬蔦が張り付いていた。






冬蔦の林抜けきて庫裡ありぬ



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大根

2017-11-22 | 俳句・冬・植物




大根の青葉夕日の明るくて



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アブラナ科のダイコン属の一、二年生根菜。

中央アジア原産といわれる。







主に白色の長大な根を食べるが、葉も食べられる。

煮物、大根おろし、漬物、刺身のつま、味噌汁の具など、

その用途は広い。







大根の葉が青々としていた。

そこへ明るい夕日が差していた。






煮大根味染みたれば仕合せに



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朴落葉

2017-11-21 | 俳句・冬・植物




朴落葉これより森の深くなり



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モクレン科の落葉高木。







葉の長さは30センチ以上あり、芳香がある。







乾いた朴の大葉がバサッと落ちると、一層静けさを深く感じる。







夥しい数の朴落葉が見られた。

しんと静まり返り、そこから森が深くなっていた。






木洩れ日のあり円形の朴落葉



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